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本日は昔の暦ってどんな風なものなの?っていうところを、少し書いてみます。これは陰陽寮の天文生が書いたものですが、昔の暦はこんな感じになっております。

 

 

 

これは貞享四年の暦です。貞享とは時代に置き換えると江戸時代になります。この年の歴史的な出来事だと「生類憐みの令」が発令された徳川綱吉公の時代です。



 

まず一番上の欄をみていきましょう。

 



25日の一番上には 虚 日 とあります。虚とは、夜空にある星(北方にある東洋の星座)のことになります。世間一般では宿曜、27宿、28宿という風に知られていると思います。次に 日 は日曜という意味です。これは今の時代と同じですね。

 

これらを上から順番に見ていきましょう。

 

虚   二十八宿(宿曜)

日   いまの曜日

25日     現代と同じ日付です

甲子  六十干支

金   当日の五行

閉   十二直

大将軍 暦に出てくる金星の神様。この日は東に移動していますと書かれています。

土公神 土地(土)にいる神様。この日は北にいますと書かれています。

太歳前 太歳(木星の神様)が南の宮殿にいます。

(省略)

 

このような形で様々な神々を暦の中に落とし込んでいって、当日の運勢などをみていました。しかし、このまま現代で使うのは、少し分かりずらいので、私の方でカレンダーの様に書式を変えてみたものが、隠れ宿のカレンダーとなります。

 

 

 

隠れ宿のカレンダーの見方

 

⭕️が吉日

無印が平日

△は吉凶半々

◯は悪日

 

例題として8月4日ならば

 

干支    庚子

十二直   執

二十七宿  張

(右に移りまして)

当日の吉凶 吉凶半々

神社参拝  吉日

仏閣参拝  吉日

神棚祠等  吉日

引越    吉凶半々

婚姻    吉凶半々

(右に移りまして)

旅行    吉日

契約    平日

(省略)

 

この様に現代でも分かりやすく分類してあります。

小角の隠れ宿カレンダーの説明書を載せておきますので、興味のある方はご覧になってみてください。

 また下記の9月カレンダーもダウンロードできるようにしてありますので、必要なかたはご活用ください。

 


【2024年9月のカレンダー】