このマンガは 「サタノファニ」 といい、ヤング
マガジンで絶賛連載中です。 もう面白過ぎで 次回が
待ち遠しくて仕方が無いマンガなのです。
サタノファ二とは 「悪魔憑き」という意味で、そのまま
だと オカルト風なファンタジーを想像してしまいます。
ところが、戦闘マンガ、格闘マンガとして素晴らしく、
その面白さは 私が敬愛する 「魁!男塾」 を彷彿と
させるのです。
ので、私はこのマンガを 「サタノファ女塾」 と呼んで
いるのです。
さあ その中身ですが、ズバリ!エロと暴力です。
が、ストーリーの背景や進行、キャラの設定など
非常に良く出来ているのです。
パッと見はエロに見えるが、そのエロすら武器に
変えていく、その戦略が面白くてイヤラシさなんか
感じなくなるのです。
とに角、使えるものなら何でも武器として利用する、
その状況判断の面白さがキモなのです。
そのストーリーは、基本 脳科学ミステリーです。
普段は清純無垢な少女たちが、ある条件で一変し
残虐な 殺人鬼に成り替わってしまう。 しかもその
犯行の記憶を全く覚えていないという。
これを称して 「メデューサ症候群」 というが、そんな
少女たちを 「羽黒刑務所」 という絶海の孤島に集め
人体実験を施し、ある壮大な計画を成そうというのが
物語の骨子です。
殺人実験と称する少女たちの壮絶バトル、それを
操る巨大企業 「五菱」の野望、その巻き起こした
事件を追及する人々。
これら絡み合う関係が面白くて、回を重ねる毎に
増々面白くなっていくのです。 (加えて、絵も段々と
力強く 巧くなって惹き付けられます。 また 小ネタや
雑学が豊富にあり、ためになって楽しいのです。)
多くのマンガは連載が長期になると 物語の骨子から
外れ、流行りに流され 様変わりしていくものです。
ところが、このマンガは骨子が全くブレない!
それどころか、骨子の脳科学ミステリーが ますます
深まっていくのが凄いのです。
特に 「ミラーニューロン」 という最新の脳科学研究が
世界を一変させる!? そんな壮大な話なのです。
このマンガの面白さ、完成度の高さ、コアなファンの
多さからして、アニメ化や映像化がとっくにされてい
てもおかしくないのです。
が、そこにはエロの壁、暴力の壁、倫理の壁が立ち
塞がっているのでしょう。
そもそも、殺人鬼を 知力、身体能力の並外れた
ヒーローに仕立てている事自体、大変な問題作
なのです。
かと言って、殺人鬼を 別のヒーロー設定に変えて
しまっても面白くないのです。
ので、映像化はほぼ無いのではないか…?
しかし裏を返せば、マンガならではの表現できる
世界を 存分に堪能できる という事です。
このマンガは 確実に記憶に残っていく作品です。
実際 このマンガを大勢の人に紹介したいのだが、
問題が多くて紹介し辛い、そんな意見を多く見る
のです。
私めも この記事を書くに当たり、正直勇気が要り
ました。 どう書いていいのか相当躊躇しました。
しかし、マンガの面白さが そんなためらいを打ち
破ったのです!
「サタノファニ」 の面白さを伝えねばならない。
このマンガの面白さは本物です!
興味のある方 お勧めします。
