オゾンの伝道師復活のブログ

オゾンの伝道師復活のブログ

オゾンの伝道師が書くブログですから、基本はオゾンが主になります。しかし、時には腹の立った事、是非とも皆さんに聞いてほしい話し・・・・そんな話題に飛ぶことがあるかも知れません。

 オゾンの強い酸化力を利用した殺菌は古く~使われ、効果は誰もが認めるところですが、強い殺菌力は人体にも悪さをすることから殺菌作業は、無人の部屋や、密閉したBoxなどに限られてきました。

 ガス滅菌ではEOG(酸化エチレンガスホルムアルデヒド(HCLOが使われてきましたが、両方ともに残留性が発癌性が認められ、ほとんど使用されなくなりました。オゾンはこれらのガスト同等に芽胞菌を殺菌することができ、且つ残留性や発癌性が無いこともあり、代替として検討が進められてきました。残念ながらISOなどでオゾンの滅菌指標菌が定められていませんが、EOGや高圧蒸気滅菌の指標菌を使っての滅菌試験データを10年程前に防菌防黴学会に発表しており、D値も測定済みです。

実用化としては、富山になる富士薬品第二工場の無菌製剤製造ラインの充填室など無菌施設で使用されており、10年以上の運用実績があります。細菌は、オゾンと同様の機序をもつ過酸化水素蒸気に押され気味なのは、システム設計者としては、歯がゆいところがあります。

 

 オゾン殺菌に必要なパラメータはオゾン濃度、オゾンとの接触時間です。対象が芽胞菌である場合は湿度が加わります。温度は常温付近の殺菌であればパラメータにはなりません。対象菌が置かれる密閉Box内の空気温度が高いと、オゾンは自己分解が早まるので常温と同じ殺菌結果が得られないので、その意味では温度も関係するといえるかもしれません。

 

以下の表は、20年程前に、大学の動物実験施設の先生などの協力のもとに作成したもので、菌種ごとの必要オゾン濃度と接触時間を示したものです。104106個の菌をゼロにするに必要なオゾン量を示しますが、ベンチテストデータですから、実際の現場の状況にあわせ、数倍のオゾン濃度、又は接触時間を持って運用します。製薬会社のClean roomは広く、生産機器も沢山あり、滅菌確認のValidationでは7ppmminが必要になりました。

 

 

オゾンのパラメータはオゾン濃度と接触時間ですが、一般的にはCTConcentration × Time)で示され、表中の芽胞菌であれば24,000 ppmminで表せます。400ppm60分でも同じ効果を得られますが、極端に低い1ppm24,000分でも同じ結果が得られるかはかなり疑問があります。それは、オゾン濃度による細胞膜破壊には、どこかで閾値があると考えられるからです。

 

 最近は、80 ppmmin60ppmminで一般細菌を処理するとの発表もありますが、私は信じられません。殺菌Box内のオゾン濃度の均一性測定など,より詳細なデータ発表がほしいですね。