オゾンの伝道師復活のブログ

オゾンの伝道師復活のブログ

オゾンの伝道師が書くブログですから、基本はオゾンが主になります。しかし、時には腹の立った事、是非とも皆さんに聞いてほしい話し・・・・そんな話題に飛ぶことがあるかも知れません。

8月26日夜のNewsで藤田医科大学 村田貴之教授の 『COVIT-19の低濃度オゾンガス不活化試験』 が流れました。このNewsの記者発表資料を入手しましたので、少しcommentさせて貰います。

いくつかの場所でいろいろな人がオゾンを使った試験を行っていただけることは、オゾンの伝道師としては非常に嬉しく思っています。しかし、後でオゾンの試験Systemを提供されているメーカの方は、オゾンのプロとして、オゾン部分の表現方法などについての基礎を出来る限りだけのCheckしていただけると幸いです。

 

今回の試験装置の写真をみると、前回奈良県立医大から出された試験装置と同じ様なので、提供メーカは同じかと思います。

 

このオゾンの基礎講座で、居住空間におけるオゾンについて、人前ではオゾンは使わないようにと何回か書いてきましたが、残念ながらオゾンが人には無害で、殺菌や殺滅出来るオゾン濃度はあり得ませんから、人前でオゾンを使う時には十分注意が必要になります。

 

Releaseされた資料には人体に安全な低濃度オゾンガスで・・・』とあり、試験は0.1ppmと0.05ppmで行ったとあります。人体に無害とされる・・・』という表現もあります。日本産業衛生学会の作業基準の許容値0.1ppmが注記で示されていますが、この注記の中にも書かれているように、この数値は、労働者(健康な成人男子が)一日8時間、週5日(平均)曝露されても良し、というもので、溶接作業をする人などを対象とした基準です。溶接作業者は、溶接アークで生じるオゾンから身を守るために活性炭カートリッジ付きの防毒マスク着用で作業をしています。

病人、高齢者、乳幼児を対象とした基準ではありません。オゾン業界で良く知られるオゾン濃度と症状を現す表を添付します。

仮に病院の有人の待合室に、この基準でオゾンを流して良いかと問われれば、NGとしか言いようがありません。

 

オゾンは独特な臭気があり、オゾン濃度0.05ppmの室内に入った時、普通にその臭気を感じられます。ましてや0.1ppmならば、鼻の詰まった人でも感じられます。 さらに怖いことは人の鼻は、臭いに慣れてしまうので、我慢して長時間待合室にいれば、このオゾン臭気を感じられなくなります。少しだけ我慢強い喘息患者が待合室にいたら・・・・。怖いですね。オゾンの毒性は人の肺に悪影響を与えます。酷くなれば肺気腫を起こします。

生体へのオゾンガスの影響をまとめた表を添付します。これはオゾン業界では良く知られたものです。

News Release文には、オゾン濃度0.1ppmを低濃度、1~6ppmと高濃度としていますが、こんな分類はありません。水道水の殺菌にオゾンを使う人からすれば、どちらも極低濃度ですし、気相の滅菌・殺菌の分野ではどちらも低濃度でしょうね。オゾン業界として、規格化が出来ていないのは事実です。奈良県立医大の発表Dataにも、CT値で60ppm・min(1ppmx60分)という物があり、今回の発表とは同じCT値ですから世界初・・・は、どちらにつくのでしょうか??

 

オゾンが高湿度で滅菌効果を得られることは既に発表されています。芽胞菌の滅菌では相対湿度85%以上でないと効果が得られません。この基礎講座でもオゾンの・OH(ラジカル)について説明していますが、このラジカルによる強い酸化電位によるものです。

 

本試験結果は、COVIT-19は低濃度オゾンでも不活化できる事を示唆していますが、人に安全な濃度で不活化出来ると結論づけることは出来ません。 この結果だけを鵜呑みにして、無知なメーカが家庭用の脱臭器を消毒器として売り込む行為だけは避けてもらいたい物です。

患者さんが退院した後の感染症病室内であれば、より高濃度で、短時間にVirusの不活化や無菌化作業ができると思います。

 

 以下に各国の作業安全基準の表を示しますが、あくまでも作業基準であることをご理解ください。