「若いうちは“正しいこと”を探すな。がむしゃらに打ち込め」
これは、経済学者の 成田悠輔 が語っていた内容を読みやすく整理したものです。
ビジネス論客ばかり聞いていても成長しない
最近は、ビジネス系インフルエンサーや起業家が人生論や成功論を語る場面が増えました。
しかし、
そんな話を聞いている時間があるなら、現場で手を動かした方がいいのではないか
という感覚もあります。
成功した人が、人生を半分上がったような立場から後付けで語る理論よりも、自分自身が実際に挑戦し、失敗し、経験を積む方が価値があるのではないかという考え方です。
20代は「無茶」が許される最後の時期
20代半ばから後半くらいまでは、
- 体力がある
- 集中力がある
- 失敗してもやり直せる
- 時間を大量投入できる
という特殊な時期です。
結婚や家庭、会社での責任などが増えると、
「週100時間以上働く」
「寝る間も惜しんで勉強する」
といった無茶は次第に難しくなります。
だからこそ、
とにかく何かに全力で打ち込む
という経験は若いうちにしかできない可能性があります。
本当の基礎体力は大量投入でしか身につかない
仕事でも研究でも、
大きな成果を出す人には共通して「基礎体力」があります。
ここでいう基礎体力とは、
- 長時間考え続ける力
- 膨大な情報を処理する力
- プレッシャーに耐える力
- 難題に食らいつく力
のことです。
こうした能力は、
効率化のテクニックだけでは身につきません。
ある時期に、
圧倒的な時間とエネルギーを投入した経験
が土台になることが多いのです。
成田氏自身も20代は異常なほど働いていた
成田氏は20代の頃、
世界でもほとんど読む人がいないような専門論文を書き、
研究を行い、
ソフトウェアを開発していました。
週7日、1日16時間近く作業していた時期もあったといいます。
当時は、
- 大儲けできるわけでもない
- 有名になれるわけでもない
- 世の中を変える保証もない
そんなテーマでした。
しかし後から振り返ると、
その経験によって
どんなボールが飛んできても対応できる基礎体力
が身についたと感じているそうです。
寄り道こそが後で財産になる
若い頃の努力は非効率です。
遠回りもします。
無駄も多いです。
しかし、その無駄が重要です。
なぜなら、
目的には直接関係なくても、
が蓄積されていくからです。
長い人生で見ると、
こうした寄り道が自分の引き出しを増やしてくれます。
「何をやればいいかわからない」は普通
若い人はよく、
何に集中すればいいかわかりません
と言います。
しかし実際には、
最初から正解がわかる人などほとんどいません。
成田氏自身も、
最初から壮大な使命感があったわけではないと言います。
ただ、
「なんとなく面白そう」
「興味がある」
という理由で続けていただけでした。
人は後から好きになる
面白いことに、
人間はエネルギーを注いだ対象を好きになります。
最初は大した理由がなくても、
時間や労力を投入すると愛着が生まれます。
すると、
その仕事や研究に意味を見出すようになります。
つまり、
多くの場合は
意義があるから頑張るのではなく、頑張ったから意義が生まれる
のです。
「大義名分」から入ることの危険性
最近は、
- 社会課題を解決したい
- 世界を変えたい
- SDGsに貢献したい
といった大義名分が重視されます。
もちろん悪いことではありません。
しかし、
最初から綺麗なストーリーができている分野には、多くの人が集まります。
すると競争は激しくなり、
理想と現実のギャップも大きくなります。
華やかに見える業界ほど、
中では厳しい環境で働いていることも少なくありません。
まずは目の前のことに全力投球する
大切なのは、
最初から人生の正解を探そうとしすぎないことです。
むしろ、
自分が偶然出会ったものや、
少しでも興味を持ったものに対して、
全力で打ち込む。
その結果、
後から自分なりの物語や使命感が生まれてくる。
結論
成田氏の主張を一言でまとめると、
若いうちは「正しいこと」を探し回るより、「何かに狂ったように打ち込む」方が大事
ということです。
大義や使命感を探して立ち止まるよりも、
まず行動する。
大量の時間とエネルギーを投入し、
遠回りや失敗を経験する。
その過程で得た基礎体力や経験こそが、後の人生で大きな武器になる――という考え方です。