(2024年度-No.46)

行った日:2024.6.5(水)

ブログ作成日 :2024.6.12(水)

 

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先日 現職時代のお仲間の会があり

その会場に 写真を4点を出展しました

わたしが オープンの場で 作品を公開するのは

75歳にして初めての経験です (PCでの公開はのぞく)

 

<題字は妻の書>

 

夕暮れ時のマジックアワーに現れる

光のページェントがテーマです

 

↑ 琵琶湖に沈む寸前の夕陽が

ドライブウェイをライトアップ

 

↑ 遠くに行かなくても 味わえました

 

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話かわって・・・ 奈良の風景をラッピングした電車です

 

奈良駅前の 行基像にご挨拶後

 

五重塔修復中の 興福寺境内に上がります

時の権力者藤原氏が 帝がいる平城京を見下ろし

監視した高台にあたります

 

修復後の中金堂・・・古都奈良の枕詞「あおによし」には

瓦や連子窓の緑「あを」、柱の赤「に(丹)」の

奈良を彩る華麗な色彩を指す、という説がありますが

納得できる 威風を備えていますね

 

御詠歌  春の日は 南円堂に かがやきて

三笠の山に 晴るるうす雲

 

<荒池辺り>

 

<浮御堂>

 

<高畑町辺り>

 

<ささやきの小径>

 

<春日大社参道-大坂商人「藍屋」が献納した春日灯籠>

 

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こうして 今日の目的地に着きました

ここは 昭和7年に開園され 萬葉人が親しみ したためた 

約300種の 草・木・花が集められた 植物園

 

↑植物の紹介には 万葉集の歌が添えられています

 

↑ さくらの場合はこんな感じです

 

研究員の方は 

「ここは地味な植物園だけれど それが味なんです」

といわれていましたが その言葉がピッタリ

↑今ここの園で 注目されている「紫草(ムラサキ)」

 

入園チケットにも描かれていますが 1Cmにも満たない花

 

MACROレンズを持ってこなかったので

ピントをうまく合わせられず 大変残念

* も少し引いて撮ればよかったと 後悔です

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この白い花をなぜ「ムラサキ」と言うのか

それは 草の根の色素で染めると 高貴な紫色に染まるからで

「紫野」で栽培され 野守(護衛の兵士)まで付きました

 

あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る

        額田王  <万葉集 巻1-20>

 

 

この地味な花は なに?

 

山でよく見かける 赤い実がなる「なつめ」

気をつけてみないと 見落としてしまいそうです

 

今ではほとんど使わなくなった

「菅笠」をつくる材料の「すげ」↓

これも地味な花です

 

こちらも うっかり見落としそう↓

日本庭園でよく見かける 実のなる花

「ムラサキシキブ」です

 

こうして ゆっくりと丁寧に見つめ

萬葉集の世界をさぐっていく 独特の世界です

 

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この流れの中に浮いているのは 「歌仙堂」

東屋のように見えますが

柿本人麻呂大神をお祭りしたお堂

ここの解説板が 実に洒落てます

 

「火気の元 火止まる(かきのもと ひとまる)」と訓んで

火伏せ(火難除け)の神様としての信仰があります」 

 

馴染みの花も咲いています

 

浮舞台では 万葉雅楽会が開かれるそうです

 

<重要文化財 円窓(旧春日大社板倉)>

 

明治時代に改造された 円い窓が

重厚な雰囲気に和やかさを添えてくれます

 

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時がゆったりと流れる ここ萬葉植物園で

縮こまっていた心が 解放されたように思えました

 

子鹿が 芝を食む音を耳にしながら

久々の「飛び火野」を散策

 

奈良町を抜けて帰路につきました

<1970年大阪万博・ネパール館の木彫り窓と 虫籠窓の見事なコラボです>

 

<今回散策した 奈良市のマンホール>

 

自宅から自宅までの 総歩数 : 約18.000歩