(2024年度-No.25)
行った日:2024.3.8(金)
ブログ作成日 :2024.3.11(月)
今回は 二幕となります
<第一幕>・・・壺坂霊験記の段
<壷阪寺入り口>
町ぐるみで街道筋の町屋・商店を開放して
お雛様を展示する高取町
その一環が 前回お送りした
今回は その壷阪寺と「壺坂霊験記」を紹介します
「壷阪」と「壺坂」 ともに「つぼさか」と読みます
*お話に興味のない方は 写真だけ見てください
壷阪寺には 露座の仏様が 大勢おられますが
ご本尊は 眼病に霊験あらたかなる十一面千手観世音菩薩
*白内障を患った私の母も お参りに行きました*
明治の頃 失明回復祈願にまつわる 浄瑠璃の演目
「壺坂霊験記」が大きな話題になり 寺への信仰が
一気に広まったようです
その有名なお話 「壺坂霊験記」とは・・・
三百年以上前 盲目の沢市は琴三味線を教え
三つちがいの女房お里と つつましく暮らしておりました
<三重塔と「真言の森」のレリーフ>
ところが 妻お里は 明けの七つ(四時)になると
毎夜 床を抜け出して出かけていきます
「もしや好きな男が・・・」と 沢市が問いただすと
沢市の眼が治るようにと
この三年もの間 欠かさず壷阪寺の観音様に
朝詣でをしていると打ち明けます
<釈迦の大涅槃石像>
邪推を恥じた沢市は お里とともに
観音詣でをはじめるものの 目の見えない自分がいると
これから先 お里の足手まといになると考え
満願の日に お里に隠れて滝壺に 身を投げます
<大観音石像>
不吉な予感に あわてて戻るお里は
夫の死を知り 自らもあとを追って 身を投げます
<こうした石造が 境内のあちこちにありました>
しかし 二人のせつない夫婦愛を聞いた観音様が
その霊験によって 奇跡を起こします
沢市・お里は助かり 沢市の目が開眼したのです
<おしまい>
この話は 昭和30年代に流行った
三波春夫の「名月綾太郎節」でも扱われています
今回の「第一幕」壺坂霊験記の段は
たいへんな展開に なってしまいました
<第二幕>・・・明日香の河津桜の段
壷阪寺を堪能したあと 飛鳥駅から5分ほどの丘に咲く
河津桜を見に行きました
<斜面に広がる 河津桜>
<遠くに見える 天香具山>
<今が 真っ盛りでした>
<かわいい 姉弟>
<シャッターチャンスを狙う お母さん>
<愛車オーラも 見上げる>
ここからは 説明抜きで さくらの写真をお送りします
帰り道で ふと見かけた 菜の花畑
「ミツバチがいっぱいいるよ」と
農家の方が 教えてくださいました
曇ってはいても 素敵な一日でした