(2024年度-No.5)

行った日 :2024.1.12(土)

ブログ作成日 :2024.1.14(日)

 

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今日は 近鉄布施駅をスタートし 生野コリアタウン

鶴橋・玉造・今里北の商店街を抜け 布施駅に戻る

約11Kmを 久しぶりに二人で 歩いて来ました

その折に 御幸森天神宮で見つけた 梅の花

 

 

梅一輪 一輪ほどの 暖かさ  服部嵐雪(芭蕉の弟子)

 

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さて今回は この布施周辺の散策記ではなく

一昨日に 一人で行った 生駒山登山記です

 

 

まずはコース図 ↓

 

 

スイッチを入れるタイミングがずれたので

実際の行程は 約12Kmとなります

 

 

近鉄路線を走る 阪神電鉄の車両 「あれ」ですよ

 

 

石切駅で降ります

 

    ・・・・・(余談)・・・・・          

私が子どもの頃は この次にあった「孔舎衛坂(くさえざか)駅」から

生駒トンネルに入ったのですが 今はこの駅から すぐに新生駒トンネルに入ります

 

 

近鉄のガードをくぐるともう いきなり急な上り坂

 

 

ネリネかな? 今頃咲くんですね?

 

 

正面に 地蔵堂が見えてきました

 

中を拝見すると 大きな岩の表面に 弘法大師が 爪で彫られたという

「爪切地蔵」(室町時代の作)

裏面には 弱々しいタッチでの線描された阿弥陀仏が・・・かなり稚拙ですね 

 

 

ここから山中にかけて 二体一対の石仏が

様々な出で立ちで 道中を導いてくださいます

 

 

 

 

本格的な山道に入る手前で 元日に行った石切神社の上之社に 立ち寄り

 

 

 

 

熱心な方が 「お百度参り」をされています 

 

私は神に頼み事はしませんが こうして熱心にお祈りされる方を見ると

なにか心打たれ 色々思いを巡らせてしまいます

 

 

生駒山麓は かつて役行者が修験道に励んだところであり

このハイキングコース沿いには いくつもの修行の場が設けられています

 

 

これは 「御礼亀」とよばれ たくさん並べられていました

願いが叶った人が 置かれているようです

 

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このハイキングコースは 生駒山に登るいくつものコースの中でも

極めて険しく 「辻子谷(づしだに)コース」と呼ばれています

 

 

子どもの頃から何度か このコースで生駒山に登りましたが

ここではいつも ニッキ(シナモンの仲間)の香りが漂っていました

 

 

大坂道修町(どしょうまち)の薬問屋などからの依頼で

谷川の水を活かした水車で コットンコットンと 桂皮などの原料を砕き

和漢薬や 香辛料の粉末製造していたのです

 

 

今でも 急坂沿いに いくつかの工場が残っており

作業に使うこんなものが 物陰に干されていました

 

 

銀杏のようなこの玉も 製造途中のものではないでしょうか?

 

 

この正面の「すなくら橋」から 左に折れると一気に

本格的な山道に入りますが 道の舗装はしばらく続きます

 

 

道から少しそれると 修行のための滝が 鬱蒼とした林の中にあります

 

も一度コースに戻り しばらく急坂を上がると なんと・・・

 

 

郵便局員のバイクが!

 

この上のお寺のために ここまで上がってくるんですね

(途中で「ここより先は 車は行けません」という表示あり)

 

 

この急な石段ですれ違った 局員さんに 話を伺うと

「こんなとこなので危険で 誰にでも任せられる訳ではありません

結局 私みたいな年寄りが来ることになりますわ」とのこと ・・・???

 

すごいですね・・・感動です

 

100段以上はある この石段奥の山寺は

 

 

平安時代創建の「鷲尾山 興法寺」

人の気配が全くないお寺でしたが ここに郵便物を届けておられた

あの配達員さんに 改めて敬意を表しました

 

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まだまだ続く 激坂

 

 

時折のサザンカが 心を和ませてはくれるものの

木々で日が遮られ 風は冷たく 鼻水が絶えません

 

 

石畳の上の枯れ葉で 靴がスリップすることも

 

 

土踏まずを 木の上部に当てて歩くと 気持ちいい!

 

 

そうして 信貴生駒スカイラインのガードをくぐり

 

 

階段を一気に上がって 進むと・・・

 

 

生駒山頂に到着です

立ち並ぶTVのアンテナ塔に 日頃の感謝を述べ 遊園地内を進みます

 

 

冬期休園中 滅多に見ることができない 急流すべりの仰向け姿拝見

 

 

子どもたちの 憧れの飛行塔  ここは標高642mの遊園地なのに

補修などの作業で 車がいっぱいでした  違和感もいっぱい

 

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ここからは いよいよ下り

 

 

ケーブルカーの山上駅から 約600m下の生駒駅まで

 

線路にほぼ沿うハイキングコースを 下っていきます

 

だからかなりの坂道

 

 

重なった枯れ葉を踏んでいくので 要注意です

 

 

途中にあるケーブル駅「霞ヶ丘」 この傾斜ですよ

 

 

このハイキングコースで 驚くべき光景に出会いました

 

 

この車の後ろはフェンス と言うことは・・・前進のみ

 

この石畳のハイキングコースを 下って行くということ

?????

 

 

そのすぐ下には やはり修行のための滝がありました

 

 

さらに下の 停車場「梅屋敷」 いかに急かが わかりやすいですね

 

 

ちょうど 「ドレミ号」が 上がってきました

 

 

ここから さらに下ると 若かりし頃の弘法大師も修行したという

現生利益を求める 多くの人々の信心の寺 生駒聖天「宝山寺」

 

 

これだけの寺院を こんな険しい山中に どのように建立したのか

そこに託された多くの庶民の やむにやまれぬ思いに 思いを馳せました

 

 

賽銭箱の口・・・一本の木からくり抜かれたもの・・・すばらしい造形です

 

 

立派な本堂で 左上の岩山は 古瀬内火山の噴火口類とされる 自然の岩屋です
 

 

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ここからは ケーブル線に沿った 門前町を 一気に下っていきます

 

 

以前と違って 随分と階段が整えられていました

 

 

旅館も何軒か営業していますが ここら当たりに泊まる人は

よほど信心深い方達なのでしょう

 

<食事処>

 

 

こんな石段が 何段続いたやら

やっとの思いで 生駒駅前に着きました

 

 

駅前の「ぴっくり商店街」にちょっと立ち寄り

名前の由来を知りたい!

 

庶民的な町の雰囲気に浸った後 近鉄電車で帰宅しました

 

帰りも阪神電車の車両と出会い 心地よく帰宅しました

 

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今回は 我ながらも驚く 記録

 

    *山間部(11Km-16.091歩)を含む全行程 約16Km(22.618歩)

    *高低差   616.1m  超山道に拘わらず1KM20分のペース  

 

*次回はまた 違うコースで 生駒山を登ってみたいものです