(2024年度-No.4)

行った日 :2024.1.6(土)

ブログ作成日 :2024.1.11(木)

 

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朝起きると 東の空に 下弦の月と金星(明けの明星)が 輝いていました

冬の空は 澄み切って美しものですね

 

 

さて 前回に続いて NHK大河ドラマ「光る君へ」の舞台

滋賀県庁がある「大津の町」散策記を書き進めます

 

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大津には 光秀謀反の後 廃城となった坂本城に変わって

本丸が湖に面し 主要な港の機能も有した 大津城が築城されました

 

その大津は いうまでもなく 東海道五十三次53番目の宿場町

当時の遺跡や面影が 町のあちこちに残っています

 

今回は そうした雰囲気を 存分に楽しめました

 

 

パーキングそばにあるのは 現在休館中の 琵琶湖文化館・・・ここからスタート

 

ただただ 前回に書いた「関寺の牛塔」を目指して ブラッと回るので

どこで どんな風景と出会えるものか 全く予測できません 

 

さて 石山寺まで走る 石山坂本線の踏切を越すと 

かつて乗船や荷揚げを許さず 改め通した「舟手の関」があった「下平蔵町」

 しかし 説明板のみで なんの名残もありません

 

 

この細い道を回り込むと マンションやビルに挟まれた露地に

そそり立つ 常夜灯が見えてきました

 

 

この辺りは かつて 向こう岸の矢橋とを結ぶ 湖上交通の拠点

伊勢参りの旅人で賑わい 水茶屋が並んでいたそうです

 

ということは この辺りが かつての湖岸で 

先ほどの「舟手の関」の位置づけが わかってきます

 

 

台座部分には 大津の商家とともに 京都の商家の名前も並んでいました

 

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この前の通りの名が 「浜通り」 

この名にも かつての湖岸だった証しがありました

 

 

 

その浜通りにかかる 意匠を凝らした欄干の下を流れるのは

 

 

こんな川なのですが 石積みの様子からして

もしかしたら 大津城の外堀を兼ねていたのではないかと

勝手に解釈していますが いかがなものか・・・?

 

 

 

その辺りから見えるのは・・・左が煙突のようです

 

これは風呂屋でしょう 次の辻を曲がって見ると

 

 

あたり! ・・・ これも ブラッと散策の楽しみの一つです

 

 

大津の中心校でしょうか 正面には大きな木があります

 

 

「シダレヤナギ」で 保護樹木に指定されているようです

 

 

小学校前にある ベンガラが塗られたお家

 

 

ぶらぶら歩いていると 板塀に白壁の 角家に出会いました

 

 

国の有形文化財「初田家住宅」 江戸末期の建物だそうです

 

 

よその家の鬼瓦を避けてきた やっかいな災いを

鬼以上に強い鍾馗(しょうき)様が追い払ってくれます

門先に鍾馗様を置く 面白い風習ですね

 

 

今時珍しく 長いアーケードが続く商店街

 

 

町のあちこちに 京の仁丹町名札に似た 「大津百町」の町名札が見えます

 

 < 参考資料 ↓>

 

 

 

 

 

三井寺に近づき 「光る君へ」を意識したのか こんな飾りも見えます

 

 

1658年創業の造り酒屋 

娘の弘子さんが 18代目を継ぐために修行中とか

 

 

その並びにあったのが 大津祭曳山展示館

間もなく有料化になるらしく ならばと入ってみました

 

 

 

 

 

大津祭りに関して 様々な資料が 丁寧に展示されており

二階に上がると 原寸大の曳山模型とは言え

この位置で見ることができます 迫力満点

 

 

せり出す「からくり人形」の動きが 大変可愛くて

楽しい時間を過ごせました

 

 

虫籠窓のどっしりとした構えの 漬物屋「八百與」

欅の一枚板の看板が 目をひきます

 

 

老舗の伝統を守るため 屋根まで付いた大看板

 

 

店内で 店員さんと会話をしたあと

お土産に買ったのが・・・

 

 

甘みでごまかさず 昆布の出汁がしっかり利いた 蕪の浅漬け

ふきのとうの味噌は シンプルな味わい ぬくご飯にピッタリでした

 

 

これは 猿ではなく 「あれ」ですね

 

ここからは 商店街を抜けます

 

 

流石に琵琶湖 鮎寿司の店です

 

 

和菓子屋も 何軒かありました

 

 

ふと見つけた 大正から昭和にかけてのでしょうか モダンな建物

 

 

三角の飾り窓や 出窓に味を感じます

Googlemapで調べてみると 本屋さんだそうです

 

 

隣の 犬矢来のあるこの民家 なにか気づきませんか?

 

アールがなんとも言えぬ情緒を醸し出す

こんな形状の格子窓は あまり見ることができません

 

 

長屋を活用した 飲み屋さん

 

 

ここも 立派な看板の お菓子屋さん

 

こうして 東海道最大の大津宿にふさわしい

素敵な町並みと 様々な店舗・建造物を楽しみながら

この日の散策は終わりました

 

 

琵琶湖は 様々な呼ばれ方をしますが 「鳰(にお)の海」ともいいます

*「鳰」は 鳥のカイツブリのこと

 

水鳥が泳ぐ湖面の向こうには 輝くビル群の向こうに 近江大橋や金勝アルプスが

左手には 近江富士(三上山)が 霞んで見えました

 

<今回の散策 約8Km・13000歩>