(2023年度-No.43)

行った日 :2023.6.23(金)

ブログ作成日 :2023.6.25(日)

 

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本棚を整理していると こんなガイドブックが 出てきました

 

2004年制作 ・・・ 19年も前なので おそらく

その頃よく行っていた 弥生文化博物館でもらったのでしょう

 

そこで 今回は この観光ガイドで紹介された18カ所のうちの

11+1ヶ所を廻ってみることにしました

 

 

1.<葛葉稲荷(信太森)神社>

 

「恋しくば たずねきてみよ和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」

安倍保名と葛の葉姫(白狐の化身)の哀しい別れにまつわる伝説

 

 

平安の陰陽師安倍晴明は この二人の間の子という話もあります

(おそらく後の作り話でしょう)

 

茅の輪を 作法に従ってくぐり 参拝しました

 

 

本殿の裏には たくさんのお社があり

遊具も置かれた 静かな空間

 

<楠の巨木>

 

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2.<信太の森ふるさと館>

 

 

この辺りは 自衛隊の演習場があった関係で

貴重な自然環境が 残されているようです

 

<隣にある 蓮が咲く「鏡池」>

 

先ほどの「葛の葉」伝説が人形浄瑠璃で上演され

「信太の狐」は 一躍全国に広がりましたが

その舞台となった地でもあります

 

3.<聖神社>

 

その裏山にある神社で「信太明神」とも言われているようです

 

社殿の美しさに ウットリします

 

 

4.<蔭凉寺>

 

ここは 大阪夏の陣の戦闘の跡を物語る血痕が残ると伝えられ

「血天井」として知られているようです

 

 

5.<泉井上神社> 

 

 

ここまで来ながら ずっと気になっていたのは

地名を なぜ「泉市」とせず「和泉市」とするのか

 

 

この神社で分かったことは 境内にある清水の泉が

地名の由来となっていること

 

しかし 「和泉」の謎は解決されません

 

 6.<熊野詣 小栗街道>

 

 

この神社の南には 熊野詣で多くの人が通った

「小栗街道」があります

 

 

少し歩いただけでも 当時の名残を感じることができました

 

↑享保六年は 1721年

将軍吉宗 大岡越前守が活躍した頃ですね

 

この後 市役所に寄り 今配布されている

観光マップを頂きました

 

 

19年前のと比べると 随分と洒落たデザインになっていますが

中身は 古い方がシンプルで わかりやすいです

 

 

 7.<黒鳥山公園>

 

ソロソロ昼食時

和泉市は 私の住む街に比べて 公園が多く

しかも 管理が行き届いているように思いました

 

 

ここで 喫茶シフクを開店!

今回の豆は ホンジュラス-エル・ピニト農園のパライネマ種

 

豆を挽くと 辺りにいい香りが漂います

 

 

和泉山脈を眺めながら ゆっくり昼食を頂きました

 

 8.<西福寺>

 

 

東大寺を再建した重源は この地域(桑原)で 池を造成

水利を助けたようで その重源の墓が このお寺にありました

 

ここには 雷が落ちた井戸があり 

「これから ここ桑原には 絶対雷を落とさない」

と約束させて その雷を助けたという言い伝えがあります

 

*ここから 雷が来そうになったら 「くわばら くわばら」と言って

逃げるようになったと言うことです(*^▽^*)

・・・岡山県の桑原村にも同じ伝説があります

 

 9.<いずみの国歴史館>

 

 

ここは 桃山学院大学のキャンパス奥の

宮ノ上公園内にあり 歴史資料や民俗資料が展示されていました

 

 

史料館は 入場無料

公園は 花と緑に囲まれた 静かで落ち着いた雰囲気

 

 10.<久保惣記念美術館>

 

 

休館日 でも以前来たことがあるので 心置きなくパス

 

 11.<大阪府立産業技術総合研究所>

 

府内の中小企業を 技術面で後押しするための

中心的機関で 地方自治体では最大規模だそうですが

今は大改修中でした

 

 

 12.<松尾寺>

白鳳時代に 役小角(えんのおづぬ)が開基したといわれる古刹

 

 

境内には 桜や楓の木がたくさんあり

季節になれば 多くの人が訪れることでしょう

この日は 静寂に包まれていました

 

 

本堂横の池には 半夏生が静かに咲いていました

 

 

 13.<阿弥陀寺>

 

最後は 少し距離を走り 外環状線(R170)を越えます

和歌山県との県境に近い 父鬼町に向かう途中です

 

 

このお寺は 聖武天皇の皇后(光明皇后)の安産祈願のため

行基が造った阿弥陀如来を祀っているため 女性の参拝が多いとか

 

 

急な石段を上がっての参拝です

 

 

本堂前の鐘楼で 鐘を突きながら 和泉市巡りの

素敵な一日を与えていただいたことに 感謝しました

 

 

これにて 今回の「和泉市グルッと観光ドライブ」は おしまいです

 

一冊のガイドブックと この市に住まわれるブロ友さんのブログが縁で

すばらしい一日を過ごすことができました ありがとうございました

 

しかし やはり「和泉」が気になる!

 

 

そこで 帰って 調べてみました。

 

そのお答えは・・・

713(和銅6)年 元明天皇が出した「二字佳名の詔」

「畿内七道諸国の郡郷には好字を用いよ」と唱う

 

ちなみに「木の国」は「紀伊国」へ

「牟邪志」は「武蔵国」へ

「襞(ひだ)の国」は「飛騨国」へ

そして「泉の国」が「和泉国」に

 

すっきりしました!