行った日 :2023.5.24(水)
ブログ作成日 :2023.5.25(木)
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家から一時間半程度で到着した 奈良市都祁吐山(つげはやま)町
のどかな田園風景が広がります
大量のオタマジャクシが 生きる喜びを 謳歌
この田圃にも 始まる田植え
緩やかな傾斜の里道を 上がり
ここがお目当ての 「吐山(はやま)スズラン群落」
*「群落」とは「同じ環境条件の下に生えている植物の集まり」
(『新選国語辞典-小学館』より引用)
地元の方とお話しすると 今年は咲くのは早いけれど
咲く数が 随分少ないとのこと
柵で遮られた山の斜面 やっと見つけても 撮影は極めて困難
訪れる人が少ないので じっくりとカメラを構えて 臨みました
花言葉は 「純粋」「純潔」「謙虚」
長い雪の季節から スズランの咲く春を迎えた
ヨーロッパの人達にとっては 「幸福再来」の象徴
吐山のすぐ南には 「香酔峠」があります
かつてこの辺りには スズランが豊富に自生し
芳香が漂うほどであったという名残です
先ほど来た里の道を 今度は下っていきます
<へびいちご>
<ハハコグサ>
<アザミ>
色んな野の花を楽しみながら 次のスズラン群落地に向かいます
こちらは 「向渕(むこうぢ)スズラン群落地」
スズランの「科」の説明が 吐山と違うのはなぜ?
「フタリシズカ」と仲良く 咲いていました
こちらの方が 花数は多いようです
こちらは「ドイツスズラン」だと 吐山の方が
言ってられましたが 私には 区別が付きません
スズランを見たり トレッキングを楽しむために
来週から3泊4日で 信州(入笠山など)に行くつもりが
雨が続くようなので すべてキャンセルし がっかりしていました
身近な所に こんなにかわいく素敵な場所があることを
ブロ友さんに教えて頂き 感謝しています
あ・り・が・と・う ヾ(^v^)k
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丁度昼時になったので ここからすぐ南にある 「龍王ヶ渕」に移動
昨年行った 蓼科山麓の「御射鹿池」に似ていると言われますが
私は 静けさという意味では 「龍王ヶ渕」に軍配をあげたい!
<2022.4.13 撮影>
どちらも 波静かな水面に 景色が写り込むと
また雰囲気が違ってくるでしょう
360度グルッと 木立に囲まれ
人も少なく 実に静かで穏やかな 場所
足元では オニヤンマがヤゴから脱皮し終え
飛び立つための準備を 整えています
ヨシ原の湿原には 木道が設置され 信州に来たような気分
龍王ヶ渕の周りには 遊歩道がありますが 一部湿地で
そこに渡された板が さらに信州感を高めてくれます
ここは 大和富士と呼ばれる「額井(ぬくい)岳」近くで
標高は530m
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ゆっくり散策後 車で狭い林道を移動
山間の 小さな村落・・・戒場(かいば)
そこで出会った おじぞうさん 「戒場地蔵尊」
「正長5年2月21日」と刻まれているので 室町時代
正長の一揆など 土一揆が盛んな頃です
辻を挟んだ横には こんな記念碑も・・・
山中の村落にとって こうした生活インフラがいかに大切だったか
人々の切実な願いを 垣間見た気がしました
さらにしばらく走ると・・・
この解説板の最後 「村人は信じて疑わない。」
書いた人は疑っている と言うこと?
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国道165号に出て 秘密の場所に行きます
ここは室生ダムによって生まれた 室生湖の中の「とある所」
今は水で浸かったところも 違う時期にはこんな姿↓
<2020.12.6撮影>
鎌倉時代に造立された磨崖仏「濡れ地蔵」がはっきり見えますが
いまは増水で 水中にお隠れです
この木も 比べてみると・・・
どちらも 神秘のベールに包まれたような雰囲気
「水没林」という言葉で 表現されています
我が家からわずか60Km程度(車で1.5時間)で
素晴らしい風景と 花と 水と 空気を堪能でき
5月後半の 清々しい一日を 楽しむことができました










































