(2023年度-No.34)

ブログ作成日 :2023.5.19(金)

 

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<2021.5.26-亀岡辺りの麦畑にて>

 

黄金色の麦の穂が爽やかに揺れる「麦秋」

 

今年は花の開花がすべて早いので

実りも早いかと 滋賀県近江八幡方面を訪ねました

 

途中 湖南辺りまでは良く色づいて

収穫間近を感じることができたものの

野洲に入ってから 様相が一変

 

 

まだまだ 穂が青い ・・・ 残念 早すぎました

 

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そこで 目的を変え 二ヶ寺を訪れることにしました

今回はその内 はじめに訪れた 「長命寺」

 

 

このお寺のある長命寺山を 上空から見た写真↓

 

<パンフレットより引用>

 

下部にある港が長命寺港で 

そこから斜め上に向かって 参道が続き

写真中央部分に 本堂が確認できます

 

<長命寺港>

 

上空からの写真では 半島のような形で湖水に突き出ていますが

周りが干拓されるまでは 船でお参りに行っていたようです

 

 

さて ここが上がり口

808段と言われる石段が続きます

 

いよいよ山門が見えてきました

 

 

振り返ると・・・

 

 

ここから更に北の沖合に浮かぶ 竹生島の「宝厳寺」が三十番札所ですから

かつてはそこから船で ここ三十一番札所の「長命寺」に渡り

さらに次の 三十二番札所「観音正寺」にまわったのでしょう

 

 

風格のある手水舎 この間まではコロナ対策で

おそらく 手杓は置かれてなかったでしょうが

いまはこうして 並べられています

 

 

手を洗いながら見上げると お地蔵様が並んでおられました

 

 

山門を挟んで反対側にある 風格のある唐風の屋根

 

 

となりの書院の窓越しに 

孔雀と牡丹の描かれた見事な屏風絵が見えます

 

 

本堂が垣間見える 最後の石段

 

 

上がりきると 県下二番目に高いと言われる

三重塔が見えてきました

 

 

前回参拝したときは この屋根の

檜皮(ひわだ)を吹き替える工事が 宮大工の手で行われていました

 

 

ご本尊十一面観音にお供えする水をくみ上げる「閼伽井堂」

ここにも観音様がおられます

 

 

鰐口↓

 

 

美しい護摩堂や本堂の屋根・鬼瓦・擬宝珠↓

 

 

 

 

この季節らしい 爽やかで美しい風景も楽しめます

楓の実と檜皮屋根↓

 

 

緑のアーチの向こうに 見える本堂外陣↓

 

 

本堂↓

 

 

 

この山には 大きな磐座(いわくら)が いくつもあります

これは その一つで

「六所権現影向磐(ろくしょごんげんようごういわ)」と呼ばれ

下の屹立した岩が巨岩を支え 神が宿る磐座となっています↓

 

 

長命寺を護る権現社の背面にも

衝立状の巨巌が屹立し 天地の始まりとされ 信仰されています↓

 

 

長命寺に限らず この辺りの寺社には こうした磐座や水を

カミの依り代とした信仰が 深く根付いています

 

 

境内からは 琵琶湖を望むことができます

 

 

白洲正子は 著書「近江山河抄」・「沖つ島山」の冒頭で

「近江の中でどこが一番美しいかと聞かれたら

私は長命寺辺りと答えるであろう」

と書いています

 

次回は 長命寺から湖岸沿いに少し北に行き

「伊崎の棹飛」で有名な伊崎寺を訪ねます

 

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最後に 時間の許す方は 長命寺の境内から眺める風景を

鶯の声も聞きながら 楽しんでください