「湯かむり」とは 頭に手ぬぐいをのせて 

柄杓で湯をかむるという 岩井温泉独特の風習

 

(2023年度-No.20)

行った日:2023.2.26~28

ブログ作成日 :2023.3.13(月)

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前回は 余部周辺の 灯台と鉄橋について書ききましたが

さて今回は 「ゆかむり旅」最終回 出石(いずし)の町です

 

 

出石という町は 「古事記」「日本書紀」にも名前の見える歴史の古い町

詳細はこちらをどうぞ ↓

 

 
出石と言えば まず思い浮かぶのが辰鼓楼(しんころう)
マンホールにも描かれています
 
 
駐車場前の通りからも しっかりと見ることができました
 
 
まずは 腹支度 ・・・出石と言えば「そば」ですね
 
 
たくさん並んでいるそば屋さんの中で 今回は「官兵衛」さんにしました
 
 
妻は 手前5皿の「手打ち皿そば」
私は 向う側の限定「田舎十割そば」
 
 
蕎麦は勿論うまいですが 食べ終えた後の そば湯がいい
皿そばは 食べ終わった後の 皿の絵柄も 楽しい
 
 
この店は おじぞうさんへのこだわりもありそうでした
 
別の店の窓には 「信州上田藩伝承そば」という文字が見られます↓
 
 
宝永三(1706)年 国替えでこの地に来た信州上田の仙石政明が
信州の蕎麦職人を連れてきたことが 出石蕎麦の始まりなんです
 
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さて 食べたら運動! 町中散策開始です
 

<赤丸ポストと辰鼓楼>

 

 

 

 卯建(類焼除け)と虫籠窓(防火用で明かり採りを兼ねている)

「かね久」の屋号が入った灯りが 風格を添える商家 ↑

 

 

こちらの虫籠窓は 大工の意匠が生きた変形

看板にも 風格を感じます

 

 

↑ こちらのそば屋さんも お勧めです

 

さらに歩いて行くと 西洋風の建物がありました

 

 

旧出石郡役所だそうで 一見石造りのようにも見えますが

れっきとした木造 明治20年築

 

 

車寄せ部分の 四本の柱頭の意匠が 石柱風に見えます

 

 

隅部は コーナーストーンのような細工がなされていますが これも木造

 

いわゆる「擬洋風建築」と呼ばれる 伝統的な和の技を駆使した

職人技の凝縮だと感じました

 

 

窓から見える室内にも趣がありそうですが パスしました

 

 

一方 すぐ近くにはこうした廃屋もあり ローカルな町がかかえる

人口減 相続問題 廃屋処理など 今がかかえる問題が垣間見えました

 

さあ ここからは 出石城跡です

まずは解説板を載せておきますので 興味ある方はお読みください

 

 

立派に再建された 大手門の登城口

 

 

しかし あえて有子山城跡に通じる「稲荷参道」から上がることにしました

 

 

 

他ではあまり見ることができない「渡り櫓」↓

 

 

 

その曲輪(くるわ)に上がってみました

 

 

さらに上に見える庭園と 見事な石垣

 

 

ここからは 城下の様子が一望できます

 

 

曲輪内にある立派なお社ですが お名前・由緒が確認できません

 

 

 

ここから更に山道を上がると 

城造りの名手 藤堂高虎が初めて手がけたという

国指定史跡「有子山城跡」があるのですが

ここはパスして 登山口におられる おじぞうさんにお参り

 

 

横にある地蔵堂も見てみると

 

 

丹後・若狭地方でよく見られる「化粧地蔵(極彩色のお地蔵さま)」に似た

 お地蔵様がおられました

 

 

坂道を下城すると 城の鬼門に当たる場所に 神社がありました

 

 

「諸杉神社」と書かれており 歴代城主が厚く信仰したようです

 

 

小ぶりな本殿ながらも 彫り物などから 贅沢な造りを見て取れます

 

 

 

こうして 出石の町巡りも終え お土産を買って帰路につきました

二泊三日の 約800Kmかけた 山陰路のドライブでした