「湯かむり」とは 頭に手ぬぐいをのせて 

柄杓で湯をかむるという 岩井温泉独特の風習

 

(2023年度-No.18)

行った日:2023.2.26~28

ブログ作成日 :2023.3.9(木)

 

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山陰の旅も もう4回目に入りました

かるーく読み流してください

 

 

今回は 国宝松江城が中心です

 

 

全国に現存する12の国宝天守の一つ

 

 

いったん国宝が外れたものの 平成27年に改めて国宝指定された城

 

 

広さは 第二位 高さは 第三位を誇る

落ち着いた しかし力強い佇まいです

 

 

 

以上 正面からの 5枚の天守閣写真を見てもらいましたが

前の附櫓を入れた 横からの写真も載せておきます

 

 

やはり こちらの姿の方がいいかな?

 

場内に裸足で入りますが 今回は 細かい点にこだわって見て回りました

 

 

地階の展示室からは 石垣の内側を見ることができました

 

 

石工集団「穴太衆」が 

「石の声を聞いて 言われたところに合わせて積んでいく」という野面積み

その堅牢さが この巨大な城を支えているのだと思うと 感無量です

 

補強改修時に 利用不可として保存された 日本一の大きな鯱

 

この急だけれど 味のある階段を ゆっくり上がっていきます

 

国宝指定の決め手となった祈祷札には

築城された慶長16(1611)年の文字が確認されています

そこで私も 柱に刻まれた文字に着目し 丁寧に見ていきました

 

「十ノ九下」という文字が確認できます

通し柱の位置を記したもののようです

 

こちらは「上 ●三」としか読めません

 

 

分銅型の紋が見えます 初代藩主堀尾氏の家紋だと思われます

 

 

ちょっとした空間を 武具などを収納するために活かしたんでしょうね

使い勝手の悪そうな階段が付けられています

 

 

城にこもったときに欠かせないのは 水や食糧の確保と共に便所

他の城では あまり見たことがありません

 

「鉄砲狹間(てっぽうざま)」 *矢狭間は縦長です

 

その他 たくさんの見所を楽しみながら 最上階(5階)望楼へ

 

 

素晴らしい展望を楽しんだ後 

搦手道(からめてみち=裏道)にあたる 水ノ手門跡から城外に出ます

門の跡にしては随分立派で 右・左と2回曲がっています

 

 

 

お堀沿いを歩いて行くと お稲荷さんに出ます

 

ここを見た小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が

石でできた狐に大きな興味を抱いたと言われています

 

日本人にとっては当たり前のことが 彼には不思議に思える辺り

異文化を理解する上で 大切な示唆を与えてくれていますね

 

 

稲荷橋に続いて 城内と城下を繋ぐ「新橋」

その下を 堀川めぐりの船が走っていました

 

 

あと二カ所だけ 紹介させてください

 

その一つ目が「武家屋敷」

 

 

庭には「サンシュウの木」が咲いていました

宮崎民謡「稗搗節(ひえつきぶし」(作業歌)で有名な花です

 

「庭のさんしゅうの木 鳴る鈴かけて 鈴の鳴るときゃ 出ておじゃれ」

 

 

独楽と百人一首

 

 

この屋敷内で 一番気に入ったのが この釘隠し

鳥の形をした「ふくら雀」 遊び心にあふれています

 

二つ目に紹介したいのが県指定有形文化財「興雲閣」

 

 

大阪の大川沿いにある「泉布観」とよく似ています

 

(2022年3月に撮影した「泉布観」)

 

「興雲閣」は 明治35年に竣工した松江工芸品陳列所ですが

明治天皇の巡幸の際の行在所に当てるために造られたそうです

 

 

入り口脇の 床下の空気抜きには 分銅型の意匠が施され

 

 

 

館内は赤絨毯が敷き詰められていました

 

 

長い窓掛け(カーテン)や高い天井から 洋館を思わせますが

 

 

 扉はどこか和の雰囲気

 

 

廊下の天井は 不揃いな幅の材を貼り合わせた 和の造り

この板戸に至っては 完全に・・・

 

 

和洋を見事に折衷した 素晴らしい建物との出会いでした

 

 

となりの松江神社の狛犬は 母子揃ってオシャレなマスクをしていました

 

さて3月13日以降 「どうする狛犬」

 

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今夜の泊まりは 鳥取県の東端 岩美町にある「岩井温泉」

 

 

かつての賑わいは今はなく 旅館は二軒だけ

 

 

泉質はいいと聞くので 静かにたっぷりと温泉を楽しめそうです

 

 

老舗の旅館に荷物を置いて 町内散策

 

 

といっても 大して見て回るところはありません

 

 

学制発布(明治5年)に伴って設立された「元岩井小学校跡」

 

 

さきほどの「興雲閣」に似た風格があるとはいうものの

放置されているようで あちこちが朽ちてきて 哀れな姿となっていました

 

 

それでも川原やお寺を周り 旅館に帰って 温泉をたっぷり楽しみました

 

 

ここの泉質は「硫酸塩泉」 源泉そのものを湯船に引く かけ流しのお湯です

 

 

しかも 完全に貸し切り状態

 

 

岩にこびり付いた湯ノ花を見ながら 

 

 

ゆったりと温もりました

 

 

露天風呂は別の入り口にあり 男女混浴

入ってみましたが 最後まで誰も来ませんでした

 

今回も最後までお付き合いありがとうございました