(2023年度-No.11)

ブログ作成日 :2023.2.21(火)

 

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曇天ながら 大坂城梅林に行ってきました

 

 

お堀端の桜のつぼみは まだまだ 寒さに耐えています

 

 

 

さて梅林は・・・梅などを詠んだ短歌・俳句を添えて お送りします

 

 

梅が香や どなたが来ても 欠け茶碗 (小林一茶)

 

 

人はいさ 心も知らず ふるさとは   

花ぞ昔の 香ににおいける (紀貫之)

 

 

暗きより 暗き闇にぞ 香の通ふ      

見えぬ光の 添ふ梅ならん (与謝野晶子)

 

 

梅がえに 鳴きてうつろふ 鶯の        

羽しろたへに 淡雪ぞふる (読み人知らず) 

 

 

梅が香に つと日の出る 山路かな (松尾芭蕉)

 

 

水仙は 香をながめけり 今朝の雪  (加賀千代女)

 

 

朝あけの 窓吹きいるる 春風に        

いずくともなき 梅が香ぞする (二条 為世)

 

 

石垣の 石のちからの 冬の城 (藤岡筑邨)

 

 

石垣に 影のゆきかひ 春隣り (川崎展宏)

 

 

梅の花 いとつつましき 輕羅かな    

白と赤とに 妙齢を分し (与謝野晶子)

*輕羅・・・薄い絹織物

 

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この日は 急に冷たい雨が 降りました

 

 

梅一輪 一輪ほどの 暖かさ (嵐電)

 

 

東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花    

主人なしとて 春な忘れそ (菅原道真)

 

 

水仙も 処を得たり 庭の隅 (正岡子規)

 

 

臘梅や 枝まばらなる 時雨ぞら (芥川龍之介)

 

 

この辺りで 梅林ともお別れです

 

 

大坂城梅林は 品種が多く まだ2~3週間は充分 開花を楽しめそうです 

 

*「大阪城」は あえて「大坂城」と表記しました