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 この週はどうも体調がすぐれず、けだるい日が続いていました。
 そこで、勤務がない金曜日にオートバイでテンションを上げてみよーっと、三重県の伊賀上野に出かけることにしました。
 久しぶりに革ジャンを着て9時スタート。でも、風が結構冷たく、国道163号で京都府・木津町に入ると、体が冷え切ってしまいました。そこで、なんとグリップヒーターのスイッチON!
 指先からの温もりが全身に静かに伝わってきます。

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 ちょうど2時間で伊賀上野城の入り口に到着。その手前にあったのが上野西小学校
 
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 木のぬくもりに包まれた切妻屋根の校舎。小高いところに学校があるので、窓につけられた木製の手すりに腰掛けて遠くを望めば、さぞ気持ちがいいことでしょう。・・・・・いやいや、安全面では相当難あり!
 


 
 いよいよ城内へ。天守閣を望む広場は「城代役所跡」とか。
 そこに灯籠が一基建っているのですが、そこに刻まれた模様が何とも珍しいもの。
 
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どうやら「蜂」の様に見えます。蜂須賀小六と関係があるのかな・・・、などと勝手に解釈しましたが、そういえば城郭を拡張した藤堂高虎とは時代が会いますから、「当たらずとも遠からず」かな? ご存じの方、教えてください。 
 
 伊賀上野城の五層大天守は、竣工直前の慶長17年(1608)の大暴風で倒壊。現在の天守は、昭和10年に地元名士川崎克氏が私財を投げ打って、純木造で再建したとか・・・。
 
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<レトロ調に変換>
 
 天守下の石垣は、間石(あいいし)が目立って、あまり美しいとは思えませんでした。
 
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 ただ、家康に与していた高虎は、豊臣方の攻撃からの守りを固めるために、西側に高い石垣を作りました。
 これは、高さが日本一といわれていますが、流石に見事なもので、上から写真を撮るのにかなりの勇気がいりました。
 
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 この石垣は、高さ29.5m水面からは23.5mを誇るそうですが、実は大阪城二の丸六番櫓下の石垣は高さ30m!
 戦には勝ったものの、高さでは僅かながら負けているようです。
 
 (われわれ大阪人からいわせると、「やっぱり大阪が天下一やで」)

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 この後、三重県下で一番古い小学校校舎をぶらっと見に行きました、その詳しい内容は、「カメラ愛」の項で書いています。そちらも是非見てください。

 下がそのリンク先です。
http://blogs.yahoo.co.jp/ozizousanfuru/11269490.html
 


 
 ここで一時半になったので、上野公園観光食堂できつねうどんを食べました。
 続いてベンチでコーヒータイム。木陰で司馬遼太郎の「街道を行く・甲賀と伊賀の道」を読みながらゆったりと過ごしました。
 
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 一息入れた後、伊賀生まれの俳聖・松尾芭蕉生誕300年を記念し、その旅姿を建築で表現した「俳聖殿」を見学。
 
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 解説によると、上層の屋根は芭蕉の笠。下部が顔。下層の屋根は蓑と衣を着た姿。堂は脚部で、廻廊の柱は杖と脚を表現しているそうです。
 フムフム、言われてみればそう見えますね。
 
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 堂内には、芭蕉の等身大座像が安置されています。これは伊賀焼だそうです。

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 次に訪れたのが、国指定重要無形文化財に指定されている、上野天神祭のだんじりを展示した「だんじり会館」。
   (このお祭りは、毎年10月23日から3日間行われる)
 
 ここには、9台あるだんじりの内、常時3台が順次展示されており、大スクリーンには祭の様子が映し出されます。
 
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 ここのお祭りの特徴は、「鬼行列」。鬼の面をつけて観光客を威圧するそうですが、これはだんじりから見物客を遠ざけて、安全に見てもらうためとか。
 しかしなかなかの形相ですよ。
 
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 だんじり会館を堪能した後、前の蛇池から会館を振り返ると、その姿が水面に見事に映り込んでいました。
 
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 これにて、今回のオートバイツーリング記はおしまい。
 走行距離  137Km  全日程  7時間30分 でした。
 
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会館出口前の看板。