物語はフィクションです。

理解がある方のみお読みください。🙇‍♀️

この物語はりさ視点で進みます!



高校生の時友達に勧められて

受けたオーディションで

ここまで人生が変わるなんて

当時は思ってなかった。

欅坂で活動してた初期の頃が

懐かしい。

当時の私は番組でりさ様って呼ばれたり、

尖ってて、結構クソガキだったな…笑

グループの活動では初めてのことばかりで

ダンスレッスンやボイストレーニング

結構大変だった。

 


でも、メンバーのみんなと一緒にいて

楽しいこともあったから続けること

できたんだと今になって思う。

 

メンバーと一緒にいることが多くなり、

みんなだんだん仲良くなっていった。

私は人見知りだけど、

すこーしずついろんなメンバーと

話せるようになってきた。

 

楽屋でメンバーが

わちゃわちゃしてる中

一人でぽつんといる子がいた。

自己紹介の時にギターが上手い子で

覚えた。小林由依。

年が近かったような。

目がうるうるしてて、か弱い声、

どこか自信なさげな表情。顔は可愛い。

 

その子が一人でいることが

多いことが気になって

私はその子のそばにいた。

メンバーの中で

その子が1人ぼっちの状態になってるのが

不安だったからだ。

余計なお世話かもだけど。

私は人見知りだけど、

勇気を出して話しかけた。

少し打ち解けた。

最初は大人しい子だなって思ってたけど

だんだん仲良くなって、

彼女はよく話すようになった。

 

普段は一人でいることが多い彼女だが

私が一人でいるとだいたい近くに寄ってくる。

そんな彼女が可愛かった。

 

ゆいとは初期の頃よく一緒にいた。

私服が似てて写真撮ったり、

ドラマの撮影の時もハートを2人で

作って写真撮った時もあった。

写真は特に撮っていた気がする。

休憩中ゆいがミルキー食べてて

見つめてたらもらったこともあった笑

ゆいの方が1つ年下だけど、

全然そんな感じがしなかった。

同級生って感じで気を許せた。

 

 

 

ゆいは私を見つけると少しはにかんで

笑い近寄る。まるで猫に懐かれたような

優越感があった。

猫って知らない人にはツーンとしてるけど

好きな人を見つけた時だけ

尻尾をぴーんと立てて

寄ってくるあんな感じ。

 

 

色んな話をしたり一緒に帰った。

年も近い分、話が合うし楽しかった。

話すうちに新たな一面を発見することもできた。

 

1stシングルは想像以上に

人気があって、私たちは急に

メディアのお仕事に呼ばれ

ライブもたくさん行うことになった。

お仕事がもらえるのは嬉しかったが

余裕がなく一杯一杯になってた。

 

 

私は2ndシングルで初めて

私はフロントになった。

嬉しかった。涙が出た。

その一方でゆいは2列目に下がっていた。

すごい、悔しそうに泣いていたゆいを

覚えている。

か弱そうに見えて負けず嫌いなんだな〜って

思った。その時は私からは

声をかけることができなかった。

 

 

けやかけで隠し撮りが行われてた時

ゆいが一人でいたので気になって

隣に座り一緒にケータリングを食べた。

あの回のこぼしてんじゃねーよから

たくさんの方に認知してもらった

私にとっては思い出深い回。

 

 

 

活動が進んでいき、だんだん素を

出せるようになった。私も最初の頃よりは

いろいなメンバーと話せるようになり、

まなか、オダナナ、ふーちゃんのような

わちゃわちゃするのが好きなメンバーと

ふざけ合って遊んでいた。

 

そのメンバーでいる時は彼女はこっちに

来なかった。

 

他のメンバーとわちゃわちゃしてる時、

しっかり彼女を目で追っている自分がいた。

彼女が1人になってないか心配になっていた。

 

私から見るゆいは

か弱くて守ってあげなきゃって思わせる

なんとなく気になる存在。

 

ただ、彼女もいろんなメンバーと話せる

ようになったみたいでホッとした。

 

だんだんまなか達と過ごす時間が増え、

ゆいとは距離が空いていった。

仲が悪いってわけではなかったけど。

 

けやかけの不協和音期の相関図の時、

ゆいは私を選んでくれた。

その時、私は収録にいなかったけど

なんかドキッとした。正直意外だった。

番組の企画だし、本気じゃないってことは

わかってるけどその日からゆいを

変に意識するようになった。


タイミング悪く、ゆいと私で一緒に

ラジオに出演する機会があった。

その時何分かゆいと私2人で話さないと

行けない企画があって

相関図の話題になった。

私は気持ちを誤魔化すように、

ゆいが私に好きを向けたことを

ぽんかんさつをして

ゆいを溺愛してる

ダニに勝ったーって喜んだよって

言ったけど、

ちょっと気まずかった笑

 

ゆいはどう思ってたんだろう…。

 

ゆいを変に意識するようになってから

自らゆいと距離を空けた。

嫌いってわけじゃなかったけど。

今思えば、この頃からゆいが好きだったの

かもしれない。

当時はよく分かってなかったけど…。

 

グループの活動が進むにつれ、私達は

有名になっていったが

次々と問題が起こるようになってきた

センター平手の体調不良、

休業を発表するメンバー、

色んなことが重なり苦しかった。

自分が代理でセンターに立つ時は自信がなく、

その時は消えてしまいたいと思っていた。

かなりのプレッシャーがかかり

私はボロボロだった。

そしてついに卒業するメンバーも現れた。

 

悲しい。苦しい。つらい。

でも、弱音を吐いちゃダメだ…。

みんなの前では弱音を吐きたくない。

この時期は家に帰り、お風呂に入って

何度泣いたことだろう…

 

 

そんな時だった、私はたまたま外番組で

出会った少しだけ年上の男性と

お付き合いすることになった。

恋愛をするということはアイドル界では

暗黙の了解で禁止されていることだったが、

彼は私の話を親身に

聞いてくれて支えてくれた。

彼の猛烈なアプローチに折れてしまった。

彼と付き合うことで

少しだけ元気になれた。

恋愛の楽しさを教えてくれた。デートに行ったり、それなりのことも…した。

どんなにきついことがあっても

その人の存在のおかげで

乗り越えられた。ファンのみなさんを

裏切ることになり罪悪感は

あったがその時の

はしょうがなかったと思う。

 

ただ、あまり長くは続かなかった。

2期生も入ってきて、欅坂の体制が変わった。

グループの方向性に変化が出てきて

忙しくなってから次第に会えなくなり、

またアイドルの恋愛はかなり

リスクがあるものだったため、

すれ違い、別れることになった。

何となくこうなることは

自分でも分かってた。

そもそも恋愛なんてしたらダメだし…。

ただ、彼のことは好きだったから

別れる時は目が腫れるほど泣いた。

 

 

 

私が恋愛にうつつを抜かしてる時

こばは変わっていった気がする。

か弱く、おとなしいこばがけやかけで

ボソって毒を吐いたり、元々うまかった

パフォーマンスにはさらに磨きがかかっていた。こばは努力を続けてグループを

引っ張っていこうとしてるのに私は…。

その時から私はグループにいる時は

絶対に恋愛をしないと心に決めた。

 

9枚目シングルが選抜制になり、

選抜発表された時は苦しかった。

今まで全員選抜に

慣れていた部分もあり、

メンバー全員で1つの作品を

作り上げることが

好きなだったので今回選抜落ちした

メンバーを見て悲しい気持ちで

胸がいっぱいになった。

 

 

 

そして、欅坂の改名が決まった。

上からの指示だったので従うしかなかった。

私は悲しかったが、表情には

出さないようにしていた。

私は感情を隠すのが上手い方だと思う。

それとは反対に、こばは怒りと悲しみを

むき出しにしていて改名は反対していた。

あんなこばは見たことがなかった。

こばは1期生の話し合いの時に

飛び出して行った。

私はそれを追いかけた。

トイレに行くと鏡の前で俯いて泣いている 

こばを見つけた。


こば「来ないでこんな姿見られたくない…」

私は無言のまま近づく。

そして抱きしめた。

 

こば「なんでこんなことするの…私が悪いのに…。離してよ…。」

 

私は無言のままこばを抱きしめ

背中をさする。

私の腕でこばは泣き続ける。

 






これは誰のせいでもない。

 

 





ラストライブのリハの時は

何回泣いただろうか…

感情がぐちゃぐちゃだった。

ライブは本来なら楽しいものだが

コロナの影響で観客もいない、

グループはどうなるかわからない。

欅の曲の披露が最後かもしれない

様々なことと感情が入り混じり

ても楽しいとは言えるライブではなかった。

 

 

こばとは黒い羊を1日目の最後に

披露することになった。

黒い羊は周囲に、溶け込めない主人公が

集団に否定的な感情を持つ物語。

集団の調和が乱れるのが

全部自分のせいだとしても、

自分は自分で居続けたい。

人間関係で悩んだり、

集団への同調への疑問、

個人の確立について歌った曲。

生きることへの葛藤、人と人との共存、対立。

これを平手が黒い羊になり表現していた。

黒い羊の平手を受け入れようとするこば。

だが、平手がみんなの苦しみを

背負い彼岸花だけ渡して

こばから離れていってしまう。


平手の時は彼岸花をこばに渡して終わる。


 

その彼岸花を渡されたこばが

今回は主人公となってパフォーマンスを行う。

そして今回元々こばがしてたポジションに

私が入る。

正直リハの時はドキドキしてた。

こばとの距離も近くて抱きしめたり、

手を繋いだりするからだ。

ただ、楽曲が暗いためすぐにその

ドキドキは消えた。曲に心が飲み込まれる。

この曲を聞くと自分まで辛くなる時がある。

パフォーマンスをしてるとなおさら…。

こばの表情も辛さを表現してるため険しい。

声も震えてる。

それをみてるだけで自分の心も暗くなる。

 

曲のラスサビで二人で踊る部分がある。

ここは突き飛ばしたり抱きしめたり

タイミングが大事になる。

リハ終わりに2人だけ残って

その部分を練習することになった。

こばと一緒に一生懸命必死に踊った。

曲を流しながら…。

 

 


こばの悲しそうな顔…。

重い曲…。

こばをつきとばし、突き飛ばす自分。






ああ…だめだ…。






こばが思いっきり抱きしめる。

こばが離れようとする…。

 

 

 

 

 


嫌だ…

 

 

 

 

 

離れようとするこばをずっと抱きしめる。

 

こば「りさ…?次私、離れて逆方向に歩かないといけないんだけど…。」

 

…なにやってるんだろう私。

気づいたら涙が溢れてくる。

こばを抱きしめたまま。

 

 

こば「泣いてるの…?」

 

りさ「…ごめん。このままでいさせて…

情けないよね…。」

 

こばは優しく背中を撫でてくれた。

 

こば「情けなくないよ。この前私も慰めてもらったからね…。落ち着くまでこのままでいようか。」

 

ああ…こういところ。

さりげない優しさ。

 

感情って複雑…。身を潜めてるかと

思っていたら少しずつ溢れてて、

ある瞬間一気に溢れだす。

気づいたらもう手遅れなのはわかってる。

 

こば「私もね、この曲聞いて踊ると自分が黒い羊になってるようで悲しくなるんだよね…。りさも今そんな気持ちだよね…。今は二人だけしかいないし気がすむまで泣いていいんだよ。私も泣きそう…。」

 

 

 

 

 

 

 

 







やっぱり好きみたい。こばのこと…。

 

 

 

 











私たちは二人で泣いていた。

二人しかいないこの空間で。

 

 

 

 

 

 

 

ラストライブ本番

最後の部分、私とこばの時は平手が

センターの時とは違う。

私が黒い羊のこばを置いていかず、

一緒に行く道を選ぶのだ。

孤独にはさせない。

最後にこばと私は手を繋いで

真っ暗なステージを後にした。

 





私たちはこれからどうなるんだろう。

 

 





私たちは真っ暗な道を進み、

ステージ裏のわずかな光が指す方向

に進んでいった。

 

 




















こばは繋いだ手をギュと握ってきて

離さなかった。私もその手を離さなかった。












お久しぶりです!ゆりゆりです!笑

私とりさシリーズのりさ視点verを思いついたので

書きました。ぼちぼち続きも書いていきます!

読んでくれてた方はまた、よろしくお願いします笑

そしてゆいぽん誕生日おめでとう✨