我が家のクルバン | トルコのオヤ糸便り。
今日は、オヤからちょこっと離れた
トルコの宗教文化をご紹介。

トルコでは、シェケルバイラム(砂糖祭)、
クルバンバイラム(犠牲祭)と呼ばれる
宗教上の2大行事(記念日)があります。

預言者アブラハムという名前を
聞いたことがあるでしょうか?

私もトルコに来るまでは、
なんだか教科書で見たような
おとぎ話にでてきたような…

時代は創世記。
預言者アブラハムが、
自分の息子を神の犠牲にしようとしたとき、
空から子羊が舞い降りてきたという
神秘なお話。

これにちなみ、神への感謝の気持ちを忘れず、
宗教の教えを唱えるものなんだそうです。

クルバンバイラム(犠牲祭)では、
羊や牛などを犠牲として、

その3分の1を家に残し、
そのほかは、貧しい人々や施設に配布します。

このパーセンテージも、4分の1だったり、
各家庭でばらつきがあります。

クルバンバイラムではありませんが、
トルコでは大きな買い物をしたり、

いいことが起こったときに、
厄などがふりかからないように
犠牲を捧げることがあります。

我が家も、今年、二人目の娘が産まれたことに
大きな感謝をして、羊を捧げました。

トラックに乗ってやってくる羊ちゃん。
祈りを捧げながら、作業をします。


生々しいので、内容は割愛させて
いただきますが、

てきぱきと解体されていく羊ちゃん。
この作業を見ていると、

普段、スーパーで買うお肉も
「あたりまえの姿じゃないんだなあ…」と
感謝していただけるようになります。

あっという間に羊→羊肉に
なりました。


知ってました?
羊のしっぽ部分って全部
油なんですよ。

しっぽ部分の油脂は
一度お鍋で加熱して溶かし、
再度、固めてから料理などに使います。

私は、まだ慣れませんが、
トルコの男性はこの油が大好き。
風味づけのために
この油をわざと料理に使うんです。

話が逸れてしまいましたが…

犠牲になった羊の血を
子供の額に塗ります。
これにも厄除けの意味があるんだとか。


人生いろいろありますが、
我が家の二人の娘、

周りの人たちに感謝しながら、
すくすく元気に育っていって
もらいたいです。



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