こんな写真が出てきました。
 
どういう経緯で撮ったかは記憶にないですが、たぶん日本車輌からの回送(今なら甲種輸送と言いますが、この当時は不明)された新製貨車が豊橋で入れ換え後留置された所を撮ったと思われます。
 
こういったマニアックな貨車の記事が書けるのもブログのいいところかな??
 
 
そもそも「クム80000」って貨車はなんぞ?
 
そう、あの「ビギーバック輸送」の根本をなした貨車です。
 
 
当時はトラック運転手の不足が深刻で、都市部で集配したトラックを大型トラックに荷を移さずに、そのまま貨車で送荷先にトラックごと送れば、大型トラックの運転手が不要になるんじゃない?と考えられた手法です。
 
 
豊橋着後の入れ換えシーンから画像があります。
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当時は「ピカピカの貨車がいるな~」くらいの感覚で撮ったのかも???
 
 
 
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台車はク5000の廃車発生品でした。「突放禁止」も懐かしい・・・。
 
 
 
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あくまで私有貨車でした。
 
 
 
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俯瞰写真。トラックが自走出来るようになっているのが判ります。
 
 
 
このビギーバック輸送・・・一時は盛んになりました。
でも、岐阜や豊橋では深夜時間帯しか通らず、実際トラックを積車した状態はダイヤが乱れない限り見ることはありませんでした。本当に見たのは1~2回かな?画像はありません・・・。
 
しかし、バブル崩壊とともに消え去った輸送方法でした。
 
もちろんこのクム80000も短い生涯を終えています。
 
1986年10月9日撮影 豊橋駅