このシリーズも最終回です。
 
上り試運転列車は関駅に到着。
NTB209は一旦給油に向かい、その後客車を転線しました。
 
 
その後が驚きでした。
出発するのかと思いきや、再びNTB209は単機で関駅構内の中途半端な場所に移動して停車。
 
「あれ~何するんだろ?あんな場所で~??」
 
と思い見ていると、エンジンをふかす音が・・・。
 
イメージ 1
えぇ~!機関車が浮かんだ!・・・ってかんじでした。
そうなんです。車輪間にジャッキがあり、それで機関車を浮かし方向転換したのです(拡大出来ます)。
 
 
もっと判りやすい写真(拡大して見て下さい)。
イメージ 2
ジャッキアップされているのが、よく判ると思います。
 
DE15のラッセルヘッド(単線型のみ?)にこういった機能が付いているのは知っていましたが、モーターカーにもこういった機能があるのは知らなかったです。それが目の前で見られたから、ちょっと驚き
 
 
今なら、たぶん連写して撮りまくりでしょう・・・。でも当時はフィルム時代・・・。そんな事出来ません~!
だから、このカットの次に写っていていいはずの、反対側エンドの写真は無いんです~
 
 
ちなみに次のカットはこれです。
イメージ 3
組成完了後の写真でした・・・。
 
このNTB209はDE10などと一緒の横向きキャブで、どちら向きにも運転可能ですが、写真でも判るようにこちら側エンドにはジャンパ栓がありません。そうなると、客車へのサービス電源等が接続出来ないので方向転換したものと思われます。
 
 
 
 
 
 
 
このトロッコ列車は長良川沿いを走る事もあって結構人気がありました。特に夏休みなどは満席もあったそうです。
しかし、2003年7月21日福野~美濃苅安 間で脱線事故を起こしてしまいました。
(詳しくはコチラ【PDFファイル】を・・・)
 
簡単に言えば、線路管理に問題があり、横圧で軌道拡大して機関車が脱線した事故で、ケガ人等はいませんでした。
 
しかし、線路状態の指摘はもちろん乗客を乗せたままジャッキアップして復線した点と避難誘導や運行指令への連絡不足、などを指摘されました。
 
線路等は改善されたのですが、この事故がきっかけでトロッコ編成は運休に追い込まれ、そのまま廃車になってしまいました。
 
 
~~~ シリーズ 完 ~~~