ドラッカーの教えと弱者の戦略
昨日の続きです。
良い質問をされると良い回答が出る。
ドラッカーの本を読むと感じることです。
藤屋伸二先生からチラシを頂いたのですが、
先生がドラッカーの教えについて6つにまとめていました。
1.他社とは違う特徴を打ち出しなさい
2.ニッチのトップになりなさい
3.お客様の”困った”と”もっと○○したい”を商品化しなさい
4.新商品をゼロからつくるのは難しいから他社の成功をひと工夫してマネしなさい
5.あなたの会社や商品の強みを再確認して、セールスポイントを打ち出しなさい
6.優先順位と劣後順位を決めなさい
1と2は、いかに戦わないかについて考えて実行すること。
3は、主観だけでなく客観を持つこと。(ついでに競観もね。)
などなど、弱者の戦略を重なります。
(もともと、竹田陽一先生もドラッカーもベースにしているから当然か。)
短期的に簡単にうまくいかせることよりも、
原理原則を学んで、考えて、工夫して、実行して作り上げることですね。
(おまけ)11月9日に高崎に来て頂く栢野克己さんと藤屋先生のコラボ映像。
※ 栢野克己氏、2年ぶりに高崎来襲!!
申し込み締め切りが迫っています。お早目にお申し込みを。
TKC経営支援セミナー2012@小澤昌人税理士事務所
日時 : 11月9日(金)
14:00 DVD上映「めざせ、自立型経営!財務経営力強化で資金調達力を身につけろ!」
14:40 「決算書と弱者の戦略と経営計画で会社を強くする!」
講師 : 小澤昌人 (小澤昌人税理士事務所所長)
15:15 「そのとき電流が走った!ダメ社長が目覚めた瞬間」
やずやの秘密+人生経営計画セミナー
講師 : 栢野克己氏 (㈱インタークロス 代表取締役)
詳細はこちらへ。
「戦略思考」経営はバランス
先週の土曜日は、
ドラッカーコンサルタントの藤屋伸二先生の経営計画セミナー、
2回シリーズの2回目を受講して来ました。
僕のような凡人が自社の経営計画を作るには、
外部の方の力(強制力)を借りる方が良かったです(笑)。
色々と勉強になったので、
今後、お客様の経営計画づくりに活かせそうです。
さて、セミナーの冒頭に、
計画を考えるに際しての思考を先生がレクチャーして下さいましたが、
一番最初に出て来たスライドがこれ。
戦略思考のベースになるのが、
「将来の利益」と「現在の利益」のバランス、
「お客様の利益」と「会社の利益」のバランス。
社長塾等で僕が皆さんにお伝えしたいのはまさにこれ!
ということがあまりにシンプルにまとまっていて、ちょっと悔しいくらい。
このところ貸借対照表の話をしたのも、
多くの経営者さんは損益計算書で単年度の利益を見るけど、
長期的に貸借対照表を作り上げる意識が低いように感じたから。
そして、短期的な利益を追うと会社からの視点から見てしまうから、
自分が売りたいものでなく、お客様が買いたいものを売るという視点が必要。
こうしたバランスを考えるのが「戦略思考」。
ご興味がある方はこの本で。
- 世界一わかりやすいドラッカー博士の戦略思考の授業/かんき出版
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
今日、会社をやめると言えますか?(貸借対照表の基本構造の続き)
昨日の職員募集の記事をたくさんの方に見て頂き、
「いいね!」を押して頂きました。
シェアして下さった方々、ありがとうございました。
引き続き、募集しておりますので、
ぜひドシドシお問い合わせ下さいね。
さて、本日は、一昨日の貸借対照表の問題の回答から。
お読みでない方は、まずはこちらをご覧ください。
http://ameblo.jp/ozawamasato1970/entry-11388141704.html
(図3)はなぜ問題かということでした。
他の2つと比べて、異なる点に注目して下さい。
(図3)には、半分より右に自己資本という水色の部分がなく、
逆に右側に債務超過というピンクの部分があります。
これが大きな問題です。
先日話したように、右側はどこから資金を調達したかを表します。
自己資本というのが自分のお金で、
流動負債と固定負債は他人のお金です。
ピンクの債務超過というのは、
本来右にあるものが左にあるということで、
いわば自分のお金を食いつぶして、
他人のお金で会社を回しているという状態なのです。
単純化して分かりやすい話に置き換えると、
もし今日会社を「やーめた。」と言ってしまうと、
借金が残ってしまうということ。
いかがでしょう。
自社の貸借対照表を確認したくなりましたか(笑)?
そういう視点で貸借対照表を眺めてみると、
恐ろしいことに気づきます。
だからこそ、繰り返しますが、貸借対照表は、
どのようにしたいかを考えて作り上げることが重要なのです。