三菱東京UFJ銀行の優良中小企業に低利融資に見る流れ
三菱東京UFJ銀行が、優良中小企業に低利融資を始めるとのこと。
以下、日経の記事より引用。
「金融庁の会計ルールを採用しているなど3つの条件を儲けて…優良な大企業並みの低い水準とする。」
「中小企業の決算書が信頼できるかを見極めるのは難しく、優良な企業に資金が行き渡らない一因になっている。そこで、税理士や公認会計士の集まりであるTKC全公開と提携。国から中小企業を支援する役割が認定されている5400人の税理士が監査している企業を融資の対象とする。」
決算書の信頼性が高い優良な企業は、低利で融資を受けられる。
当たり前と言えば当たり前のことに聞こえるが、
これが当たり前でなかった現実がある。
つまり、それだけ適当な決算書が多かったということ。
「国から中小企業を支援する役割が認定されている5400人の税理士が監査している企業を融資の対象とする。」とのことだが、これは中小企業経営力強化支援法に基づく認定支援機関のことで、
支援機関の支援を受けることで、補助金や有利な融資を受けることができることになっている。
(当事務所も支援機関の認定を受けています。)
以前から、至る所で中小零細企業にも本物の経営が求められる時代になるという話をしているが、
今回の三菱東京UFJ銀行の融資のような小さな流れが到る所で起こっている。
当然、我々税理士も選別される時代に入っている。
こうした動きはその一環だ。
これを点で捉えると、流れを見誤ると思う。
大きな流れを見て行きましょう。
先日の金融機関さんとTKC群馬支部の情報交換会では、
地方の金融機関もこれに続いて欲しいという我々の要望に対し、
前向きに検討したいとのコメントも頂いた。
会社を変えるには時間がかかる。
しかし、中小零細企業の良い所は、
経営者の意思で、方向性をを変えられること。
時代は徐々に変わって、戻ることはありません。
気づいた時には遅かったということがないよう、着々と準備したいですね!