富士山の世界文化遺産登録に向けて | 小沢さきひと オフィシャルブログPowered by Ameba

富士山の世界文化遺産登録に向けて

こんにちは。小沢鋭仁です。
今日、2月23日は「富士山の日」です。

そこで今回は、富士山の世界遺産登録に向けたこれまでの活動についてご報告をしたいと思います。皆さんも報道で見ていただいているかもしれませんが、富士山を世界文化遺産として登録をユネスコにしてもらおうという動きがございます。これは2003年から始まった動きですが、1月25日、日本国内で正式に「世界遺産条約関係省庁連絡会議」が富士山を正式にユネスコに登録申請をすることを決定致しました。2003年から、かれこれ10年近い活動の成果だと思っています。

実は、私が富士山を世界遺産にするという話を最初に受けたのが2003年です。「富士山を世界遺産にする国民会議」の運営委員長の小田全宏さんから相談を受けたのが始まりであります。それまで富士山は自然遺産として世界遺産に登録をしたいということで、色んな活動がなされてまいりました。しかし、残念ながらユネスコのいわゆる規約である自然遺産というのは、「自然が手つかずのままに残っている」、「色んな生物資源が存在する」、という所が最大のポイントでありまして、そういった意味では富士山の場合、もう既にかなりの人の手が入っているため、自然遺産としてはユネスコの世界遺産に登録されないと、こういう話になりました。

そこに現れたのが小田全宏さんでした。当時私は環境委員長を務めていた頃ですが、「小沢さん。富士山を世界遺産にしたいのだけど、なんとかならないか。」というご相談がありました。考えてみれば、富士山というのは「霊峰富士」と呼ばれるように、「まさに信仰と芸術の我々の心のふるさとであり、精神性が高いじゃないか。文化遺産として充分、世界からも認められる可能性がある。」こういう話をしたのがスタートです。その後に小田全宏さんは中曽根康弘元総理大臣にお願いをし、「富士山を世界遺産にする国民会議」の会長を務めていただいております。ちなみに、「富士山~信仰と芸術の源」(小学館)という当会議の著作の本のタイトルは、中曽根元総理がお書きになった字が使われております。さらには当時の山本栄彦山梨県知事、あるいは、また静岡県知事の皆様が力を合わせて、今日に至っております。

来年の登録決定に向けて、今年はいよいよユネスコから視察団がまいります。そうした視察団に対してしっかりとしたプレゼンテーション、そして実際に富士山をご覧いただいて、来年こそは富士山を世界遺産に登録することを目指し、がんばってまいりたいと思います。

ちなみに国会議員による、「富士山の世界遺産登録推進議員連盟」というものが、今日2月23日(富士山の日)にスタート致します。私が民主党側、塩谷立元文科相が自民党側ということで共同代表を務めさせていただきます。そういった中で精一杯、私も努力していくことをお誓いしたいと思います。今日は富士山の世界遺産登録に向けたこれまでの活動についてご報告致しました。