前回の【衝撃!】という記事にFacebookで非常にたくさんのコメントを頂戴した。

同記事の内容は「現在までの」教育にスポットを当てたものであり、コメントの大多数も「現在までの」教育の問題点に向けられていた。

しかし、今回は「近未来の」職業や教育に目を向ける。

なお、記事の中には鈴木貴博氏の「仕事消滅」(講談社+α新書)という本からの引用もさせて頂いたことを冒頭に記しておく。

 

AI(人工知能)とロボットにより人類の仕事が奪われていく予想はこうだ。

2025年にタクシードライバーやトラック運転手の仕事が完全自動運転の車に奪われる。

2030年頃には弁護士助手・銀行の融資担当者・裁判官などの頭を使う専門家の仕事がAIにとって代わられる。

2035年には研究者やクリエーターが消滅。医者に代わりAIが診断を下し、会社では評価や判断はAIが行うので管理職も不要になる。

2045年から2050年には頭脳から指先まで人類と同じ能力を持つロボットが実用化され、人類の仕事の90%は失われる。

 

この先の話は同書をぜひ読んでほしい。

人類はどう対処すべきかが明確に書かれていて興味深い。

 

本記事で問題にするのは「その時」がいつかだ。

2035年は現在の中333歳、2045年なら現在の小640歳である。

まさに仕事盛りであり、結婚や子育ての重要な時期にあたるはず。

そんな大切な時期に「学歴」も「能力」もほとんど意味をなさない時代が訪れるのである。

頭脳では勝てないなら手に職をといった考えは早計だ。

AIは絵画にも音楽にも滅法強い。人間が好む曲や高く売れる絵を、膨大なデーターベースを基に深層学習していくのだから。

 

私達大人が子ども達を教育していく時、最も大事なのは「どの学校に受かるか」「どの会社に就職できるか」「手に職を持つことができるか」や偏差値・順位・平均点といったものではなく、「どんな時代が訪れても生きていける力」をつけてあげること。

計算力・英語力・語彙力といったもの一つひとつの細かい能力を習得したか否かではなく、「それを身につけるために何を計画しどう乗り越えたか」といった問題解決能力・対応力といった力をつけてあげることなのである。

 

今後時代はどんどん変わっていく。

大学入試改革によって高校入試も大きく様変わりする。

そしていつか、入試そのものに大きな疑問が投げかけられる日も遠くない将来にやってくる。

就活なんて言葉が死語になるやも知れぬ。

 

その変革期の間にも、教育は大きく変わるであろう。

疲弊した先生よりも、現場で生徒個々に渡された端末の方が、AI経由で的確な指示やアドバイスを与えるであろう。

「キミは睡眠量が足りていないから今日は何時に寝るように」「今日の数学は理解できていなかったからキミに必要な動画を送るので放課後に観ること」「キミが観たことが確認できたら追試プリントを送信する」「このままの語彙量では志望校に届かないから一日の単語量を増やすので今日はこのプリントをこなしてから帰宅しなさい」「最近のミスはこのタイプの問題に集中しているから強化プリントをあげよう」

こんな指示が学校や家でスマホからあるかもしれないし、「元気がないけどどうした?親に言わないから話してごらん」「勉強量は落ちていないのに成績が落ちているよ。恋愛の悩みでもあるの?」と相談にも乗ってくれるかもしれない。

個々への的確な指示という面では人間はAIに歯が立たないであろうし、モチベーションの上げ方もAIの方が上手くなるのではなかろうか。

熱血講師が声を張り上げるより、数倍もやる気になる動画をサラリと用意。

まさにやる気スイッチここにありである。

 

時代はどんどん変わる。

求められる能力も入試の選抜方法も就職の意味も働く形態も、今とは全く異なる時代がすぐそこに来ている。

でも、今現在我々の目の前にいる子ども達は努力をし続けなければならない。なぜ??

 

訓練されただけの受け身の姿勢で入試を突破しても、将来何の意味もなさない時代がきっとくる。でも努力しないで入試すら突破できない子にはもっと悲惨な状況が待っていることだろう。

 

こう考えていくと、ある程度の結論が見えてくる。

我々は未来を正確に予測することなどできない。

でも、たとえどんな逆境が来ようとも、自らの力で乗り越えることができる子を育てていかねばならない。

だから「目の前にある問題点」を避けて逃げてはならない。

子ども達も、それをサポートすべき大人も目をそらしてはいけない。

 

前回の【衝撃!】という記事はそんな考えから書いた。

学校側はどんな対処をしているのか?用紙を受け取った保護者は何を感じているのか?

これにより真の被害を受けている子は?現場はどうなっている?

つまり私は「数学が酷い」と嘆いているのではなく、あのような異常な分布を産み出した体制を不安視し、関係する子ども達の未来に大きな危機感を抱いたのだ。

 

昔は違ったと言って何の意味があるのだろうか?

小学校教育に責任を擦り付けるのもナンセンスだ。

どちらも近未来を視野に入れた意見ではない。

私達は「子ども達が笑って生きていける」ようにサポートをすべきなのだ。

 

そしてもう一つ。

我が国ニッポンは2045年~2050年には世界の中でどんな位置付けなのか。

教育を語る時には、その目も失ってはいけない。

 

 

 

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