今日は塾の事務スタッフにスポットを当てます。

多くの方がふだんあまり意識していない事務。
でも、塾側にマイナス面があるとまず矢面に立つのが事務。
退塾届を目の前で叩きつけられ、何とも言えない悲しい気持に心が折れそうになる事務。


彼女たち(男性もいます)がどんな思いで働いているのか?
それを端的にまとめた文章があります。
昔の部下が保護者向けに書いた文章です。
お父さん・お母さんに人気のある有能な方でした。


私たちは事務ですので教鞭をふるうことはできませんし、担当をしているクラスがあるわけでもありません。
お子様を第一志望校に直接導く指導力があるわけでもありません。
ですが私たちはこの裏方である『事務』という仕事にやりがいを感じています。
例えばお子様や保護者の方から『事務の人』という総称ではなく個人の名前で直接指名していただいたとき、悩み事などのご相談を直接承れたとき、そして当たり前のことをしている私たち事務に対してお礼を言っていただいたとき、本当に様々な場面において私たちは事務冥利につきると思える瞬間がたくさんあります。
だからこそ特定のクラスに肩入れすることなく、この校舎のお子様全員が大切だと言い切ることが出来ます。
どんな瞬間でもいい、少しでもお子様の心の支えになることが出来たら・・・それだけを考え、接しています。そしてこの想いは保護者の方々に対しても同じです。
困ったことがあればすぐに事務を頼りにしていただけるような存在でありたいと思っております。
受験は塾と保護者の方とお子様との三人四脚です。常に心を通わせ合い、一歩一歩確実に前進し、三者一丸となってゴールテープを切る・・・一者でも不安や苦しみを抱えては、いつの日か必ずバランスを失い、皆で倒れてしまうことになるでしょう。
そうなる前に気軽にご相談いただける塾、そしてまずはそんな不安を抱かせない塾作りを目指し、事務もサポートします。
日本一敷居の低い、保護者の皆様、お子様にとって心のよりどころとなる塾創りを目標に尽力いたします。
お子様を支えたい、合格させたいという情熱は日本一です。
そしてその情熱を実現する力もどこの塾にも負けません。
どうぞ大切なお子様を、私たちにお任せ下さい。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。
日本一の笑顔で応対させていただきます!



どうでしたか?

事務の応対にいつも気を遣っている方と、あまり興味のない方がいるでしょう。

ここでちょっと考えてほしいのです。
お父さん・お母さんが成績に悩み、緊急に面談してほしい旨を事務に伝えたとします。
それを情熱を持って講師に伝える事務は、講師に面と向かって「お願いします!」と訴えます。
「○○ちゃんを助けてあげてください!」

でも、そうでない人は事務的な内容のメモ用紙を講師の机にポツンと置いておくでしょう。

この差は歴然としています。
「後で電話をください」「欠席分の教材を送ってください」という伝言も、事務の伝え方によって反応の度合が異なってきます。

本来、講師はすべての保護者の要望をきちんと手帳に書き上げ、誠意を持って早急に対応すべきです。
しかし現実は忙しく、“後回し”になり、そのうちに“忘れる”ことになります。
親も毎回催促するのが嫌になったり気が引けたりします。

また、ご家庭の日常生活の何気ないエピソードを事務が講師に伝えてくれたら、確実にお子さんの把握度は上昇します。
これって成績に無関係とは言い捨てられないのです。

下のようなベクトルはとても大事なのです。
保護者が伝える→事務が伝える→講師が動く

事務の伝え方はいろいろあるでしょう。
「動いてくれました?」と女性ならではの優しい言い方で講師を動かす人
「○○先生、あれやってくれたの?」と姐御肌で講師を動かす人

また、私が大好きなKという男性事務は情熱のかたまりでした。
どうしてやってないんだ!必ず動け!
と情熱的に講師に訴えていました。

どうです、みなさん。今度事務スタッフを「○○さん」と名前で呼んでみては?
事務と仲良くなれば、何かが変わるかもしれませんよ!