今回はシリーズ第5回。
一見すると“超”らせんグルグル階段の単元です。

さぁ、今回は受験の花形、「平面図形・立体図形」を見てみましょう。
元早稲田アカデミーカリスマ算数講師

ね、すごい数でしょ?
小3から小6まで、これだけやれば図形を得意になってほしいですよね!
ところがそうはいかない。
詳しく分析してみましょう。

たとえば「面積」を学ぶのは以下の回です。(赤で囲んだ回)


元早稲田アカデミーカリスマ算数講師

これには大きな特徴がありますね。
5年上巻で学習したらもう出てこない!
のです。
(注)6年下巻の「面積と辺の比」は面積を求める計算ではありません。相似の応用と考えてください。
当然忘れ去る。
でも組分けや合不合判定予備テストなどには出題されるわけです。
しかしそんなテストよりも6年の夏期講習が大きな勝となります。

次は「相似」を見ましょう。
元早稲田アカデミーカリスマ算数講師

そう、
後半に集中して一気に駆け抜ける
のです。
途中で脱落すれば暗いトンネルに入りこんでしまいます。
5年夏期講習・合宿と5年冬期講習が大きなカギを握るでしょう。

他にもいくつかの特徴があります。
●小3・小4で学習する「立体図形」は表面を触るだけで、パターン学習に陥ってしまう危険性がある。
●一方で小4の「角度」は急な勾配となっている。
●立体の「切断」の学習時期が遅い。
などです。

これらの単元は、先を見て教える先生とそうでない先生との間で大きな差がつくことになります。

しかし、ご家庭の立場からすれば上述したことは解決策にはならないわけです。
各塾で名称は様々でしょうが、先取り・復習の機会が用意されているはずです。
それを有効利用することをお勧めします。
例えば
講習(先取り)⇒当該週⇒総合復習週⇒講習(復習)
と学習すれば4回の学習機会があることになります。

見た目の“らせん”に安心せず、自分で緩やかな坂道を用意することも場合により必要なわけです。

例えば早稲アカではスーパーセレクトゼミという復習講座が用意されると思います。
説明をよく聞き内容を理解した上で、我が子に必要なものを“セレクト”するとよいでしょう。
落し物は適切な時期に「拾って」おくのです。