今回はシリーズ第3回。

第1回と第2回は小3以降“巻かれている”単元を扱ってきましたが第3回と第4回は違います。
一定の時期に偏って出てくる単元です。
さて、第3回は「割合と比」を見てみましょう。
元早稲田アカデミーカリスマ算数講師
見事に右半分に集中していますね。
このあたりが塾講師の?(ハテナ)につながる所以です。
比の学習が5年生下巻にあるがゆえに、教え方に苦しむのです。
しかし一方で、5年生上巻に多く見られる「割合」の考え方は無視して先に進むわけにはいきません。
割合をすっ飛ばし「比」を重視する教え方は危険です。
なぜなら「比」は便利に解ける道具であると同時に、意味がよくわからなくても使いこなせてしまい、パターンっ子を作り出すものでもあるからです。
「比を先に教えちゃえ!」という考えは賛成できません。(※注)
その観点からシリーズのカリキュラムは正しいのですが、下巻に“しわ寄せ”があるのは事実。
その意味で小5の夏期の過ごし方が大切になります。
現在小4以下のご家庭は覚えておきましょう。
小5の夏=「比」とトモダチになる!



比を味方につけるか否かで算数の成績が決まり、受験の成否が分かれると言っても過言ではありませんから。

※塾講師の方へ
所謂「公文小僧」や「飛び級学習者」が高学年で失速する原因は、こういったことにも原因があるように思えてならないのです。
よく観察・分析していただき、気付いたことがあれば教えてください。