今日から始まる不連続シリーズ「保護者からの手紙」。
これを載せる理由を冒頭で言っておかないと、自慢ですか?という批判がありそうなので明確にしておきます。
~ゴールからの逆算~
よく合格者体験談を聞いた後「それは成功したから言えるんでしょ!失敗談を聞かせてよ!」と斜に構える方がいます。
でも失敗された(と思っている)方が大勢の前で話しに来るわけがない。成功者が話すに決まってます。
そうではなくて、「どこのご家庭も我が家と同じように苦しんだはず!でも乗り越えたから、ここで話をしているんだわ。よし、私も必ずこの場に立てる保護者になってやる!」と積極志向ができる親になってほしいのです。
まず、ゴールのイメージを決めてしまうのです。
「良い受験だったね」と我が子に笑って言っているゴールを。
その後どんな手紙を塾の先生に書きますか?
一番お世話になった先生にどんなラブレターを書きますか?

昔「未来日記」というテレビ番組がありました。
まず未来の我が家の成功像を決め、その通りになるように突き進んでいってほしいのです。
合格者保護者からの手紙には、成功のヒントが詰まっているはずです。

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小澤先生、昨日はご多忙の中お時間頂戴してありがとうございました。
我が家特に、Kにとって先生との出会いとご指導いただいた、そして先生と御茶ノ水の仲間達と一緒に泣いて笑った思い出は、時間は人生の宝物になっています。
いろいろな事がありました。去年の5月はKの2週間の入院、続くスランプ、7月はNNの不合格、8月は先生の不在、秋からの成績の伸長、そして涙の出陣式と。

でも、決して無駄なことはなかったと思うのです。
入院中にお世話になりました小児外科医の先生方に感銘を受け、同じ道に進みたいと決意したことが結果的にスランプの時期にも、くさらず努力を継続できた大きな要因となったようです。
また、苦しい時期があったからこそ、共に頑張る友人達からの励ましも一層身にしみ、踏んばることができ、先生からの本気を感じたのだと思います。
支え合うことの大切さも体得できたと思うのです。
決して最初からゴールまで順調ばかりではなかったからこそ体得できたこともあるのでしょう。
合格発表日に先生と二人でガッツポーズしている写真はKの勉強机の正面に飾ってあります。
Kも将来勉強はもちろんのこと、その他たいていの事があっても本気で頑張った受験の体験を思い起こし、勇気を出して対処する原体験ができたと親として感謝しています。
次男も長男がお世話になり、我が家の話題の主である先生にまた会いたいというので連れていきました。
Kの合格発表の際に先生に挨拶して握手してもらったことがとても嬉しかったらしく、僕も絶対頑張ると言っております。
そのたびに開成受験は本当に甘くない、覚悟と根性が必要だと長男に戒められているようです。
次男の塾選びもそろそろ始めるつもりです、Kにとっての小澤先生のような先生にご縁があれば、とてもありがたいと思います。
先生におかれてはお体を大切に、ますますのご活躍をお祈りしております。
それではまたの機会まで。

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あっさり聞こえますか?
きっと一行に一ヶ月くらいの時の重みが乗っかっているのです。
私には小児外科医の先生の部分がとても重要に聞こえるのです。
入院⇒スランプ⇒NN不合格ってハンパじゃない苦境ですよ!
その時のご家族の心情を察してください。
でも、
輝いて見えた小児外科の先生に憧れ、難関校に合格し自分も医者になり、患者の子どもたちに憧れられる医者になる!
その思いが彼を苦境から救ったのでしょう。
さて、あなたはどんな手紙が書けそうですか?