お待たせしました!長編のアップをします。
今まで誰も触れなかった観点です。
私が今から書こうとしているのは、机上の理想論ではありません。
つい最近もプレジデントファミリーに桜蔭ノートのようなものが掲載されていましたが、あれは一般の子には無理というもの。
確かにああいうノートが作れる子は難関校に合格するでしょう。
でも、あんなノートは作れないから困っているのですビックリマーク
我が子は雑だから困っているのですビックリマーク
だから私は全く違った観点で記事を書きます。

まず、質問します。
ノートの種類は1教科にいくつありますかはてなマーク

●授業内演習ノート
●宿題ノート ×2
●復習ノート
●まとめのノート

非受験学年でもこれだけは必要です。(受験学年になれば過去問ノートや日曜日特別講座のノートなど、必要に応じて細分化されます。)
ここでポイントが2つあります。


①成績を上げる先生は宿題ノートを2冊用意します。
例えば月曜日までの宿題を子どもがしてきますね。


それを先生はどうするの?
(1)ほとんどチェックしない。
(2)印のみ押してそのまま返却。
(3)子どもたちに確認テストなどをさせ、その時間に押印とコメント記入をし返却。
(4)いったん預かり、次の授業(水曜日だとします)まで2日じっくりかけて内容をチェックし、個々にコメントを記入。次の授業で返却する。

さて、どの先生が子どもの弱点を把握し、次に向けての的確な指示が出せるかは語る必要がないでしょう。
成績を上げる先生は、必ずノートをいったん預かります。
でも、ノートを預かってしまうと月曜日から水曜日の宿題が家でできませんね。
それで必然的に「宿題ノートは2冊となるのです。
塾講師がこれを読むと「オィオィ、やめてくれよ…、忙しくなるじゃんか!」という悲鳴を上げるかも知れません。でも、実行してほしいのです!

と言っている私も、実は忙しいExiV御茶ノ水校校長時代は(3)の講師でした。奇跡の合格を生んだ中3では(4)をやり遂げましたが。

②成績を上げる先生はまとめのノートを用意します。
例えば小5の春に重要事項を教えたとします。約数の個数を求める公式だとします。
次の状況が訪れます。
(1)それを夏に子どもたちが忘れてしまっている。
(2)夏に新入生がいて、もう一度その公式を教えなければならない。
成績を上げられない先生は、もう一度ゼロから優しく教えるのです。
「いいか、これはな…」「こうやってやると…」
ところが、これがいけない!
時間の無駄です。覚えている子に失礼です。どうして覚えていないのかを追求しなければ、その次も同じこと(冬にまた優しく教える)が起きてしまいます。


前からいる塾生には「まとめのノートの整数の7番の公式をもう一度見直せ!」
新入生には「まとめのノートのコピーをあげるから写しておいで。わからなければ質問においで!」で済んでしまうことなのです。
それを、もう一度始めから教えるから授業が進まない。だから定着もしない。

ここには優しく教えてあげることが成績UPにつながるという誤解があります。

例えばイチローが「毎年200本ヒットを打てるコツを教えます」という本を出版したとします。
これを10回読んだらヒットが打てますか?
そう、打てないのです。書籍(=授業)で学んだことを、いかに自分のものにするか。
それが最も重要なことであり、身につけるための作業が練習(=宿題)なのです。
そして何を身につけるべきかの一覧が「まとめのノート」なのです。


だから成績を上げるためには必然的に「まとめのノート」は必要となるのです。

ここまでのイイタイコトはわかりますね。
子どもに良いノートを期待するのではなく、すぐれた塾講師は、まずは形を作ってしまうのです

※ここまでは塾講師の質に成績は左右されるという観点で書きました。“知識”として知ってほしかったからです。本題は次のコーナーです。

tea2tea2tea2tea2tea2tea2 coffee break tea2tea2tea2tea2tea2tea2
さて、ここからが本題です。

では、家庭でできることは何かはてなマークはてなマーク
大きく2つあります。
前のコーナーの話を塾の先生に直接言ってしまうと、すねてしまうかも知れませんからね。個々人の考えもあります。

①我が子のノートにコメントを書いてもらう。
まずは次の写真を見てください。
元早稲田アカデミーカリスマ講師

「正月、本気の目をした…」という私のコメントの下に「12/22」としか書かず印鑑をポツンと押しているこの先生。この子のノートは入試まで改善されませんでした。
ところが、当初はこんなノートしか書けなかった別の子がいます。
元早稲田アカデミーカリスマ講師
「コトバを書かないと!!」と私の檄が飛びます。式だけしか書かない子でした。
そして、校舎の先生からも…
元早稲田アカデミーカリスマ講師
私以上のチェックが入ります。コメントがぎっしりです。
この子のノートが最後にどうなったのか!?
元早稲田アカデミーカリスマ講師
劇的な変化ですお~!!
記述がびっしり!ポイントを把握しているのです。
この子は見事、開成に合格しましたビックリマーク


私のブログにコメントをしてくださるお父さんのご子息です。
危険!そう、先生のコメントひとつでノートは変わるのです!!

②成績が伸びる子のノートは「しゃべる」
そうなんです。しゃべるんです!
講師が授業中に言ったポイントを聞き逃さず、ノートに記すのです。

次の写真を見てください。
中学生のノートですが、数学の偏差値40台で私に出会いグングン成績を伸ばし、見事に偏差値70級の高校に合格を果たした子のまとめのノートです。
元早稲田アカデミーカリスマ講師

元早稲田アカデミーカリスマ講師

元早稲田アカデミーカリスマ講師

元早稲田アカデミーカリスマ講師

元早稲田アカデミーカリスマ講師

ね、しゃべっているでしょ?


「絶対暗記!」とか「忘れないでね!」「ガンバレ!」とかのセリフも見られます。

ノートがしゃべるということは、
①授業中、先生の話を聞き漏らさないぞという態度


②覚えようというファイト
の2つが表れていることだと私は分析するのです。
授業をぼーっと聞いている子のノートは残念ながらしゃべりません。

これなら家庭でも「やってみよう!」と思えませんか?
「しゃべる」ノート作り、ぜひトライしてみてください。

今日の話はここまでにします。参考になりましたか?