日本秘湯を守る会会員宿49の 八塩温泉神水館 です。

 

 

これは私たちにとっては珍しいことですが、最初はなんでこの温泉に行ったのか分かりませんでした。普通は前後での何か写真が残っているはずなのですが、ここに関してはまったく何もなくてこの温泉の写真だけだったのです。

 

 

それで、いろいろ考えて思い出しました。長男の引っ越しの手伝いに行って、帰りにこの温泉に一泊して帰ってきたのでありました。

 

 

【ホームページよりの資料】

 

神水館は神流川べりにのどかな温泉宿の姿を残していた。 昭和35年頃迄はどこの温泉場でも、こうした造りが最高の構えだったのである。 3000坪の敷地に、昭和28年建築の二階建ての本館が落ち着きをみせていた。 使われている材料もすべてほんもので、ずいぶん広い間どりである。 戦後の食べていくにも困った時代に、これだけの建築をした先代は、よほどの金持ちであったのだろう。 鬼石と言えば、当時東上線の観光の目玉で、池袋から急行のフライング東上号が寄居迄走り、それに接続して東武バスが神水館へ走ったときがある。 池袋や山の手の金持ちが、鬼石の湯にひたるのがやっとの観光旅行の時代だったのであろうか…。 そんな華々しい時代の歴史はさておき、ふるさとの実家に帰ったような気持で、いつも接してくれる主人の貫井昭彦さん夫妻の素朴さがうれしい。 料理も奥さんがお勝手で采配をふるう上州料理がメインである。