ゴールデンウィーク三連休の最終日、お世話になっている先生からのお誘いで久しぶりにバレエを観に行ってきました。
今回は松山バレエ団の公演で、演目はロミオとジュリエット。言わずと知れたシェイクスピア不朽の名作ですよね。
私自身大学で英文学を学んでいたこともあり、シェイクスピアについて授業で学んだのはもちろんのこと、本を読んだり、劇や映画を観たり、慣れ親しんでいたことを思い出しました。
忘れていたのですが、学生時代にイギリスに行った際にはシェイクスピアの生家へわざわざ訪れたこともあった位なので、当時から結構好きだったようです。
ロミオとジュリエットといえば、その昔オリビア・ハッセイの主演した映画が有名みたいです。でも私の中では、何と言ってもレオナルドディカプリオ主演のロミオとジュリエットが一番です(ちょっとミーハー!?)。まだ初々しいディカプリオのチャーミングな笑顔が、なんとも言えず好きでした。
大夫前置きが長くなりましたので、話を松山バレエ団のロミオとジュリエットに戻したいと思います。
プロコフィエフのロマンティックな旋律の音楽が流れる中、ロミオを扮する垰田慎太郎さんと、ジュリエット役の山川昌子さんのパ・ド・ドゥは、本当素晴らしかったです。
手足の長いお二人ならではの優雅な踊りに、ついつい引き込まれてしまいました。
中でも特に印象的なのは、あの有名なバルコニーのシーン。
夜空を見上げているジュリエットの元にこっそり訪れたロミオとの逢瀬。
本来愛し合ってはいけない二人が、抑えきれない想いを確かめ合うかのような甘く切ない踊りの連続。あまりの美しさに鳥肌が立ち、涙が自然に出てくるほどでした。
結局私は、中盤からラストシーン(横たわっているジュリエットを発見したロミオは、彼女が死んでしまっていると勘違いしてしまい、後を追って自殺してしまう。その後すぐに目覚めたジュリエットは、本当に死んでいるロミオを見て、自らも死を選ぶというシーン)に至るまで、ほぼ泣きっぱなし状態でした。(今日は子供と一緒じゃなくて良かったと思う瞬間(笑))
今回の公演を観て感じたことですが、恋は秘めれば秘めるほど燃え上がるものであり、それは今も昔も変わらないのかもしれない、ということです。秘めた恋ほど物語になりますし、実際、文学界における名作の数々も、恋してはいけない相手を好きになってしまうという、いわゆる禁断の愛や悲恋ものが多いですしね。
たまには、音楽でも舞台でものいいので、美しい世界に浸ることって大事かもしれません。芸術的感性を養うといったら偉そうなのですが、こういう機会は子供にも大人にも持ってもらいたいと思います。
私の場合、バレエや音楽から得る感覚が写真撮影などにも役立っているので、このような時間は必要だと思っています。
ロミオとジュリエットでは悲しい結末を迎えるものの、やっぱり純愛っていいな、素敵だなというのが素直な感想です。
死をもって愛を貫く、そんな真っ直ぐなロミオとジュリエットから何とも言い難いインスピレーションを受けた休日でした。
ところで、松山バレエ団はロミオとジュリエットに限らず、素敵なバレエを一年を通してたくさん披露しているようですよ。ちなみにロミオとジュリエットは5月8日にも公演があるようです。
時には幻想的なバレエの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。