不倫、ってどう思いますか?



その前に、「嘘」について考えましょう


嘘、ってどう思いますか?


あたしは、嘘の内容よりも、「嘘」にしてしまうことが、許せないと思う


それは、黙っていたことが罪というわけではないのです


たとえば、そう、浮気をしてしまったとして、


もし、それが過ちであるならば、一生隠し通してほしい


もちろん、それが本気なら、どちらかというとあたしが浮気相手に代わってしまうのでとっとと話してほしいけれど、


もし、過ちなら、言わないでほしい


一生悔やんで、あたしに罪悪感を抱いて、生きていけばいいと思う


謝らせてあげない。謝るのは、あたしに許してほしいから


そんな甘い考えは認めない


だから、完璧に隠し通してほしい


それが後から発覚するのなんて問答無用でだめです


一生、それができないなら、はじめから過ちは犯さないことです




さて、不倫に話を戻しましょう


あたしの大学の学部に、不倫をしているひとがいます


本人いわく、不倫ではなく、純粋な気持ち、彼は不倫できるような人じゃない



らしいですが、あたしに言わせれば、妻子あるいい大人と関係がある以上、立派な不倫です(不倫が立派みたいで変な文章です)


でも、彼女は不倫であることは認めません



あたしには、理解できない


家庭を壊すことは望まず、彼と一生このままたまに会っていることを望んでいる彼女のことを理解できない


彼女が嬉々としてそんな話をするので、正直、げんなりです


そしたら、一言あたしに言いました


「おこちゃまには分からないのよ」




怒るより、呆れてしまった


全身の血液がさーーっと重力に従って速やかに落ちていきました


このひと、何しゃべってるんだろう、そう思いました



不倫が全て悪いとは言えないかも知れない

人にはそれぞれ事情があるのかもしれない


でも、不倫してるなら、罪悪感を持てよ


奥さんとこどもに悪いことをしていると、悔やんで、それでも離れられないと、陳腐なヒロイズムにひたってくれ


そうすれば、笑ってあげるのに



ちなみに、そのひとはあたしよりもあたしの母親とのほうが年が近い


いい年して、就職もせず親の金で大学行って、不倫ですか、いい御身分だな、と思った



とにかくさ、「おこちゃま」発言が腹たったんですよ(笑)


そんなことしてるあんたは「オトナ」なんすか?って思ったんですよ




思い出しても腹がたった





書くつもりもなかったけど、ここからは、あたしの本当の独り言



もう昔のことだけど、


うちの父親も不倫してた


うちの父親は頭の中の回路が少しひとと違って歪んでいるんです、たぶんね


自宅の1階で経営していた飲食店に愛人を働かせ、休みの日は自分の子供を2階の自宅部分に呼んで遊ばせてた


あたしが高校から帰ると、あたしをさして「ほら、お姉ちゃんだよ」と子供(しかも双子、笑)に話しかけた


大学に入って、戸籍を取り寄せる機会があって、そこで、子供はニンチしただけだと知った


あれだけのことをしていて、再婚しなかったのかと思うと、ビックリ仰天


しかも、戸籍にはきちんと認知した双子の名前が丁寧に書かれていた


その名前をみて、ある共通性に気づいてしまった


漢字2文字


2文字目は二人とも一緒


1文字目だけ取り出して、並べると、あたしの名前になった




この上なく、馬鹿だ



そんなつながりを持たせて、何がしたかったんだ


勘弁してくれと思った



あたしが、泣かなかったから、怒らなかったから、だから、平気だと思ったのか



この上なく、馬鹿だ



母親は、気丈だった


あたしもびっくりするくらいのポジティブだった


だから、母親が父親や、浮気相手の図々しさや、馬鹿さ加減を、からっとした明るさで皮肉ることにも、からっとした返事や、半笑いでかえしてあげた


どうでもいい、とか、笑えるーとか、適当に言いながら


もうどうしようもない現実を、受け入れるために、諦めて、無関心でいようとしたから




でも一度だけ、高校の時喧嘩した


理由は忘れたけど、その時言われたことだけは、覚えている


「だって、あんた離婚するって言った時、何も言わなかったんじゃない」




言わなかったんじゃないよ、言えなかったんだよ


あんたも、わかってないね



多分、そのあとのあたしの反応をみて、言ってはいけないことをいってしまったと思っただろう


だから、別に今はなんとも思わないけど、この言葉は一生忘れない


でもそれ以外は、(そりゃあ、色々あったけど、)最近はとても仲良く過ごしている


母親が悲観的になっていたら、軽蔑していたけど、そんなことはなかった



あれから、4年


口先だけいいことをいって何度もあたしをどん底に突き落としてくれた父親と、またここ1ヶ月くらい連絡がとれなくなった



もう、知らん



昔はさ、仲良かったんだよ


両親は仕事と家庭が混在したところで、忙しいながらも一生懸命仕事をしていたし、子供のころ、ほしいものや、行きたいところに反対された覚えはない


どこでも、つれて行ってくれた


何不自由なく、暮せていたし、家族の団らん、なんかも人並みにあった


でも、あたしが高校まで住んでいた家はいまや廃墟だし、


大学は、ほとんどバイトと奨学金だけでひとりで生活した


地元に帰っても、落ちつける場所はないし、


あたしの家族はもう母さんしかいなくなった




別に、不倫が完全に悪だとは思わない


不倫している友達がいても、笑って相談に乗るくらいはできる



でも、それが原因で、全部壊れてしまったあたしの過去は消えないと思う



大切なものはいつかなくなる


ずっと、なんて幻想


信じても、裏切られることもある




だから、これは無意識だったけれど、女ひとりでも生きていけるように、経済力のある仕事を選んだんだと思う


ひとりになっても、大丈夫なように


苦しかったり、悲しかったりしないように


準備をする


傷つかないように


ひとりでも、平気なように


諦める


落ち込まないように



父親や母親があたしの寂しさや諦めに、気づかなかったか、気づかない振りをしていたのかは知らないけれど


きっと、あたしは、嘘が得意だ



かわいくないあたしにしたのは、あの時の経験があるから




でも、本当は


愛する誰かと一緒にいたいし


本気で、ずっと、愛してほしいんだよ



そう、素直にちゃんと言える、あたしをかえして





大学の彼女の現状に腹立たしいのは、ただの八つ当たりなんだよね


やっぱり、それじゃおこちゃまか


でも、腹立つな(笑)