
一つ前の投稿と着目点が同じ感じの記事をアップします。
個人も国も、「何が真の強さなのか」に気づかなければいけない時期に来ていると思います。
利権が絡み、経済発展に目がくらみ、その末に見えなくなってしまったものは、何でしょうか?
自分たちの命をゆだねている不透明な国のシステム。
本当に自分たちの命を委ねられるのは、不透明な霧もやの先に在るのではなく、
自らの足元を見つめ、手でつかめる場所にあるものだと思います。
http://mainichi.jp/feature/news/20120706dde012040004000c.html
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それは、「いろんなものが自分たちの世界から遠ざけられて存在しているため、
見えなくなっている」社会だ。
電気は身近でも、原発の姿は東京からおぼろげで、
事故が直ちに暮らしに影響するという感覚はなかった。
テレビやパソコンも身近だが、ものづくりの現場は遠い。
経済を大きく回そうとするほど、システムは複雑・巨大化する。
その揚げ句、リスクの実態が伝わりにくい「原発」的なものが、この世に満ちた。
今回の原発事故が浮き彫りにしたのは、自ら制御も判断もできない
巨大システムに身を委ねていることへの不安だった。
「私たちの手が届かないものが爆発すれば、その処理は専門家に託すしかない。
もう東京電力も国も信用できないと思っているのに
『がんばってください』とお願いするしかなかった」
巨大システムの迷路の前には、情報さえ無力だった。
「低濃度の放射能汚染の場合、危険性を誰も判断できない。
数十年後に具合が悪くなったとしても、もう何が原因か分からない。
近代社会では人々は的確な判断力を持っているから、
情報を公開すれば正しく判断できると考えられていました。
だが、それは楽観論に過ぎなかった」
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人間が豊かに過ごすために必要な本当の力は、
こんな巨大システムからは見つかるはずもなく、僕ら一人一人が気づき、
胸に手を当てていく事で見えてくるのではないでしょうか。