ピアノ・・・正しい練習法とは(基本編) | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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私がよくハノンやツェルニー等の練習で言う事

 

美しく弾く事

メトロノームは無視する事

無理に速く大きな音を出そうとしない事

 

その理由をまとめますね(*^^*)

 

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ピアノを弾く為には、「ピアノを弾く手」を作る必要があります。

 

というか、ピアノを弾く為の、脳、身体(手も含みます)を作る必要があります。

 

全身のお話はともかく、まず手のお話から。

まず手を見てみましょう。

 

5本の指は均等ではありません。

 

1指(親指)はそもそも、生えてる位置が違います。

 

1(親指),2(人差し指),3(中指),は筋力もあり、神経も発達してます。

4(薬指)と5(小指)は筋力も弱く、神経も未発達で思い通りに動かすのが大変です。

 

物を掴む、ヒネる、動かす為の指

(日常独立して動かす指)

 

と、それらの指に添える役割の指

(日常独立して動かさない指)

 

完全に不均等です。これが手の自然なありかたです。

 

 

ここで、多い相談が、4,5指が弱いので鍛えたい!

又は脱力出来ない原因が、筋力のなさが原因なら鍛えたい!

という内容です。

 

4,5指は、動かす神経と筋肉が出来てないのです。

動かさないから必要な筋肉も未発達。

筋肉と神経は相関関係にあります。

 

動かすのに必要な筋肉は、大変小さな筋肉です。

が、手の筋肉は複雑で、他の筋肉、腱等も連動してます。

その複雑な構造、どの筋肉を伸ばし収縮させるか・・・

脳が命令を出せないと動かせません。

 

 

もう1つ大事な事

 

音を出すのに瞬発力の強い筋力は基本必要ない。

音を出すのに指を上げる必要はない。

 

下に僅かに、指の付け根から押せば良いのです。

手を丸くして、指の付け根からちょっと指を下に動かす。

 

それだけで基本、必要な音量が綺麗に出ます。

 

数字に弱い私ですが、重さ35g~50g位押す筋力。

量りのお皿を指を押してみると僅かな力で十分な事が解ります。

 

思う様に動かない!

と不必要に指を大きく上げたりすると?

違う筋肉を使い、それを脳が記憶してしまいます。

 

 

必ず、美しい音を求めて美しく弾こうとする事

何故なら、それが正しい弾き方だから。

 

正しくない弾き方では、違う筋肉と神経が出来てしまいます。

 

無理にテンポを上げたり大きな音を出さないで!

メトロノームはまず無視して!

というのは、違う神経と筋肉を作ってしまうからです。

 

フィンガーウェイト等使わないで!

 

もう1つよくある相談。

3,4指がバラバラに動きにくいから鍛えたい!

 

この2本の指は連動して動く構造になっています。

大きな動きで別々に動かす必要はなく、指先がほんの少し別々に動けば十分です。

ウェイトつけて鍛えたりしないで下さい。手を壊します。

 

つまりピアノを弾ける筋肉、神経を作るには・・・・

 

まずゆっくり、常に美しい音で美しく弾く事。

声に出して歌い「正しい呼吸=身体の使い方で」弾く事

「全ての音を大きな音で均等に弾く」でなく、「美しく弾く」事

 

注)

もし美しく弾くために、全ての音を大きく均等に弾くべき箇所があれば・・・

そこは大きく均等に弾く練習が必要です。

でも基本「拍」との関係で、そういう事は大変です。

 

 

速く弾く必要があれば、少しずつテンポを上げ、美しく弾けなくなったらすぐテンポを落とす事。

 

大きな音が求められるなら、少しずつ音量を上げ、美しくなくなったらそこで音量を落とす事。

 

基本大きな音は楽に出ます。

音量を上げる事は余程か弱い方以外、考えなくて良いです。

(楽に出せる音量がフォルテ)

 

 

美しく弾けなくなった時点が、筋力と神経の今の限界。

ゆっくり少しずつ呼吸や動きを確認し、時間をかけて筋力と神経を形成していきます。

 

筋力と神経の限界を上げるには、一定の期間を要します。

(筋細胞の再生には3ヶ月程かかるはずですから)

 

「音楽は愛です」と言うのは・・・

大事に美しく弾こうとする、その弾き方が正しい弾き方だからです。

正しく音楽に添う事、音楽と技術は一体なのです。

 

 

眉間に皺寄せてフィンガーウェイト等で鍛える事はやめて下さい。

手は身体の一部、身体の動き、呼吸と連動してます。

特定の箇所だけに負荷をかけるのは危険です。

 

「でも大きな音でしっかり均等に弾き、様々なリズムで練習すると弾ける様になりますよ」

という反論をよく頂きます。

 

確かに一時的に指は当たる様になります。

(この方法は細心の注意を要します)

 

基本、その弾き方は違います→美しくないですよね

 

別の機会に説明しますが、この練習を続けると必ず行き詰まります。

やればやるほど弾けなくなります(自分で経験済!)

 

くれぐれも、

「大きな音でしっかり均等に」でなく、「美しく」

 

それが美しいピアノを弾く手と神経を作る練習です。

一定の期間を要します。

 

焦って間違った練習で、手と感性を壊さない様に!

 

お忙しい皆様が焦るお気持ちも解ります。

でもご自身をコントロールする事も、大事なトレーニング。

 

ピアノを弾くには、強い精神力も必要です

無理、無茶、無駄はやめましょうね(*^^*)