ピアノ・・・基礎とは大変難しいのです | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
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また更新が滞り、皆さまへのご訪問もままならぬ様になり、申し訳ありません。

少しずつですが、ご訪問させて頂いております。

失礼をお許し下さい。

多忙期にログインしてしまうと、時間が足りなくなってしまい、お詫び申し上げます。


今日はちょっと基礎について、少し耳の痛いお話しです(笑)


先日のレッスンでは、ある教材の1曲から、リズム、をメインに行いました。

拍子は・・・・・8分の3拍子

8分の3拍子は、1小節1拍に取ります。

1、と、と・・・・・1、2、3、ではありません。


音符は長さを表すだけではなく、短いほど軽いです。


4分音符は、タン、と地に足がつく様に停めます。

8分音符はつま先で通過する音符ですから、1拍として数える単位になり得ません。

1、と、と、

8分音符の一つ一つは、大変軽やかで、と、と、・・・とつま先で通過するだけ。

各音をドスドス弾くと 、4分の3拍子になってしまいます。

大変心広く、良心的に聴いてあげて、強いて何拍子かと言うなら、という事です。

と、と、・・・が、ドス、ドスでは、あまりに残念!"(-""-)"




手の重さを鍵盤に乗せて弾いてはいけないのです。

音符、拍子によって、弾き方を変えなくてはなりません。

8分音符と4分音符の弾き方は違うのです




音符の長さをきちんと守る様に、いつもうるさく言います。

フレーズが8分音符以下の長さで終わる時、

ショパン等によくありますが、ふわっ、と本当に美しいです。

美しいのは8分音符の後にくる休符、

ふわっ・・の後の、間が大変美しいです。


え?・・・終わっちゃった?の様な雰囲気でしょうか?



この美しさは8分音符の長さを守る事から始まり、8分音符らしく弾く事、

そこから生まれる美しさです。




フレーズが4分音符で終わると、きちんと終わったというニュアンスになります。

はい、これで終わります。の様な雰囲気でしょうか?


ふわりと抜く弾き方、丁寧にタン、と停める弾き方、

きちんと弾き分けなくてはなりません。


そうしないと、聴き手に伝わりません。

聴き手は音符の長さを測っているのでなく、ニュアンスで知るのです。

どんなに複雑でも、1音ずつ全部きちんと伝えなくてはならないのです。



この様に、きちんと表現する事と結び付けて、奏法を習得して頂きたいのです。

ハノンをメトロノームを頼りに、ひたすら指を動かす

それだけでは、音楽の表現と基礎練習が、結びつかないのです。



教材としては、ル クーペのピアノの練習 ABC(ピアノのアルファベット)を用いました。

とても素敵な曲ばかりで、大人の生徒さんに大人気です。

教材がきちんとした音楽である事は大切で、表現とそれに必要な技術が習得できます。

ハノンの様な教材は、音楽として欠けている部分を、指導者が補う必要があります。


ここからが、本題の耳の痛いお話し

一つ、レッスンを受ける際に気を付けて頂きたい事があります。

基本というのは大変難しいのです。



例えば、
ややこしいところでも、音符の長さや重さをきちんと守る

拍子を正しく弾く

これらは難しいのです。実はほとんどの方、できてないのです。

私自身もです。曲が複雑になると、どこかおろそかになります。



「拍子が違いますよ。」

「長さが違いますよ。」

と注意すると、


「何拍子か、それくらいわかります!」

「音符読めます。長さくらいわかります!」



又は

「私はそんな事もできてないのですね」と落胆してしまったり。




拍子を正しくとり、音符の長さをきちんと表現する事は、決して易しくありません。

「それは基本的な事だから易しい、それ位は私は出来ているはずだ」

そう思う方が多いのです。


けれど実はほとんどの音楽としての間違いは、私も含めて、ほとんど基本の間違いです。

基本的な事は決して、「易しくできているはずの事」、ではないのです。

基本的な事は、「大変難しく、出来てなくて当たり前」、なのです。

あちこち注意されると、ストレスが溜まってしまう方が多いのです。


でも、ここが頑張りどころ。

「上達したいですが、どう練習すれば良いのですか?」

ときかれれば

「自分でできる限り、徹底的に注意し続ける事」

それしかないのです。



もちろん最初から多くは注意しません。

例えば拍子やリズムだけに絞って注意したとします。

それでも本気でやると、猛烈にストレス溜まります。

いちいち直されますから大変です。



練習時間は短くて良いです。注意し続ける練習は疲れます。

しかも、すぐにできる様にはなりません。

「またやってしまったぁ~~~~」 の連続。

すぐ出来なくて当たり前、焦ってはいけません。




「あ、私、8分音符の弾き方、解ってなかった!」

1つでも何か、そんな風に気づく事ができれば、それで十分です。

問題のほとんどは、ご本人が自覚していない事にあります。

気づく事が出来たら、半分、解決した様なものです。

大きな1歩なのです。




少しずつ、少しずつ注意される事が減ってきます。

数か月、数年後、気づいたら無意識にできる様になっていた。

そういうものです。


基礎練習は表現と一体であることを忘れずに

音楽性は素質でなく基礎の積み重ねなのです。

拍子を表現する。

音符を表現する

フレーズを、特に最後を丁寧に歌う


まずはここから始めましょう。


この地道な積み重ねが、豊かなリズムや拍子の表現の基礎となります。

多くの奏法を習得する事につながります。

大人からピアノを習い始めても、必ず表現豊かなきちんとした演奏ができます。


私も含めてほとんどの方、

上達を大きく妨げているのは、実は自分自身なのです。

自戒と愛を込めて(#^.^#)