音楽としての間違いを理解して頂く為、よく理屈っぽい説明を致します。
このブログ記事でもそうですね。
例えば拍の上下だの、何拍子だのと、和声だの
時に重箱の隅をつつく様に説明します。
ブログ読んで、「お姑さんの様な先生かと思った」、という方も(笑)
大変大雑把です。(*^_^*)
只、ピアノ歴の長い大人の方の場合、間違いは根拠を示す事が大切だと思います。
今回の問題は、特に昔の厳しい先生の下で習った方
(40代以上?の方)
又は、お若くてもそういう方に習ってきた方。
いわゆる昭和の教育を受けた方、又は受けた先生に習ってきた方。
ピアノと格闘する様に弾いてしまう方が多く、ご自身でも悩んでいらっしゃる方。
そんな方々へのメッセ-ジです。
時代の影響と思われますが、共通している事が多いです。
とてもよく指も動き、手もしっかりしてます。
子供の頃からしっかり練習を継続してきた事がわかります。
昔の厳しい先生の下、続けてきた方達、皆さん、努力家です。
時代の影響で、共通した音楽の間違いがいくつかみられます。
それが原因で、しっかりした手や感性があるのに弾きにい訳です。
最も顕著なのが、ショパンがショパンらしく弾けない
何故か大きな音でガンガン弾いてしまう
そういう方が大変多いです。
もちろん苦手なのはショパンだけ?という訳ではありません。
ただ、モ-ツァルトやベ-ト-ヴェンだと、一応、形になるのです。
正確に弾けていれば、それなりに。
もちろん、そこには音楽として多くの間違いがあります。
それが例えばショパンだと、欠点が露骨に出てしまいます。
そして、ご本人がその違和感に苦しんでいる事を感じます。
自分が望む美しい世界と、今まで言われてきた事が食い違っている訳です。
何故こんな事が起こるのか。
昔の指導法に多かった問題をたまたまこんな所で見つけました。
私が使用した当時のツェルニ-40番の解説です。(抜粋)
第1番
ハ長調の音階は最も基本であり、第一に注意することは各音にムラを生じない事
その為に最初は指を明確に動かし、全部をフォルテで鍵盤の底まで確実に打鍵する事
この場合、フォルテが、その人が最も楽に出せる音量、という解釈なら問題ないのです。
でも恐らく、大きな音で!を要求された方が多いはず。
指を明確に動かし・・・これも、指をきちんと上げる、と要求された方が多いはずです。
これで1音1音明確に弾いた場合、それは音楽として美しくはなりません。
最初の、練習に際して、にこう書かれてあります。
この曲集は大変組織的に組み立てられてて(省略)
前半の無味な音楽性から少しずつ脱し、最後にはかなり・・・
最初はあまり面白くないでしょうが、そうした意図の上からも、
決して途中でやめる事のない様に各自努力して下さい。
私と同世代の方はこういう指導を受けた方が多いでしょう。
もっと若い方でも、その方の先生が、私と同じ様な経験をしてきたでしょう。
なので今でも、継がれている可能性は大きいです。
このツェルニ-40番解説にはつまり・・・・
きちんと各音をしっかり指を上げ、鍵盤の底まできちんとフォルテで弾きなさい!
つまらなくても我慢して、途中でやめない様努力しなさい!
とあります。
最も厄介なのは、子供の頃に正しい!と言われ続けた事
それはその人の心の軸となります。
つい、振り下ろして、ガン!と弾いてしまう。
音楽として楽しくなくても、それは基礎練習だから我慢してやるべきである。
こういう考え方に、どこかで支配されています。
そういう方達が、自分の弾き方を直そうと、先生を変えたとします。
「そこ、ガンとひかないで!」と言われ続ける事が多くなります。
これは大変なストレスです。
「もっと音を出して!」は、その人にとって楽です。
「もっと控えて」は、その人にとって大変です。
大体がここで挫折します。
「私、わからない!」
どうして良いか解らなくなってしまう方が多いのです。
そんな方達に対し
「ムキになって弾かないで、もっとこんな風に楽に・・・」
と言うのは簡単です。
でも大体その弾き方は、子供の頃に言われた弾き方と違います。
言う側は気をつけないと、「茶化された」と誤解される事もあります。
各音をもっとしっかりひくべき・・・・
基礎練習を毎日するべき・・・・
そう言われて、真面目に取り組んでいらしたのです。
何かが食い違い、ピアノと格闘する弾き方になってしまった方、多いのです。
皆さん大変真面目で努力家です。
どうにかしたい、と、いらして下さる訳です。
受け入れてもらう説明の仕方を考える必要があります。
そこで音楽としてどうあるべきか?の話になります。
拍子、テンポ
正しい拍子の表現、上下拍、表裏拍、その表現
リズム
音価の正しい取り方、各音符の持つニュアンスの表現
歌い方
フレ-ズのとりかた、呼吸の仕方、終止は和声との関連した表現
和声
緊張する響きや解決し弛緩する響き、
違和感を感じる響き、安定を感じる響き
音の並び方、調性、様々な事がまだまだあります。
視点を変えて、そこから考えてもらうと、音楽の間違いに気づきやすいのです。
ふわりと弾くべきところを、ガン!と弾いてはいけない
ならば、ふわりと弾くにはどうすればのだろうか?
奏法はこの音楽としての表現と密接なのです。
「音楽性はあるけど技術はない」という事はないのです。
ピアノを弾ける、しっかりした手と基礎知識があるのです。
努力できる人でもあるのです。
時に途方に暮れる事もあるかもしれません。
でも、折角ですから、ピアノと格闘はやめて、美しい世界を求めてもらえたらと思います。
練習すべき、でなくて、
練習したい!練習してると幸せ!
少しずつ変わっていきましょう(*^_^*)
くれぐれも、今までの事を否定するのでなく、良い点を考えましょう。
1音1音しっかり弾ける手、簡単に作れません。
今まで努力してきたからこそ、しっかり弾ける手があるのです。。
毎日コツコツ努力するのは大変です。
でも先生がそれをしっかり、身につけさせてくれたのです。
くれぐれもその事に感謝して。
その土台の上に、新しい弾き方を1つ覚える、という気持ちで取り組んで下さい。
今までの常識と違う事を言われると思います。
そんなの、わかんない!
いいのです。すぐに解らなくても。
へぇ-、そんな弾き方あり?なんだぁ!
と気楽に取り組んでみて下さいね(*^_^*)