育休中の学び直し | 育児向いてないダメ母のブログ

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2児の母、向いてない育児の泣き言と体調不良への不安ばかりのブログです。
胃腸弱め、不安神経症、自律神経失調症あり。
胃腸炎が恐怖すぎて、子供の体調不良に敏感な嘔吐恐怖症。

岸田総理の、育休中の学び直し発言が炎上中ですね。

様々な意見があると思いますが、私もこの発言、賛同できません。

私自身、似たようなことを経験したことがあるからです。



第一子産休中、産後1ヶ月ごろに、事務の女性社員から電話がありました。


2ヶ月後に実施される昇給試験を受けなさい



こんなに毎日授乳と寝不足でヘロヘロ、たった2ヶ月しかないのに、勉強なんてする時間はない。

第一、試験の日は、8時間ほど自宅を離れることになる。

子供は完母で哺乳瓶拒否。

私のおっぱいだって、8時間も空けば乳腺炎待ったなし。


無理だと言いました。

そうすると、その女性社員、そんなことは許されないという。

上司に電話を代わると。

代わった上司、同じことを言う。

この試験を受けないと言うことは、会社の意向に背くこと。

一生出世に響くぞ、と。


こうも言われました。

休暇取ってるんだから勉強する時間はいくらでもあるだろうと。

この上司、子供は3人もいますが、家事育児一切やったことない人間。

女性社員、未婚40歳。性格は最悪、まさにドラマに出てくるお局。

だからこんなこと言えたのかもしれません。


当時、自分は2年目新人のくせにデキ婚で迷惑をかけた、ろくでもない人間だと思っていたので、上司の顔に泥を塗ってはいけないと、その言葉で無理やり自分を納得させて受験しました。

結果はもちろん不合格。

胸が本当にパンパンで痛くて、試験の合間の休み時間で、トイレに向かってお乳を絞って捨てました。

何よりも私が苦しかったのは、子供の哺乳瓶拒否が治らず、8時間以上も何も飲まずに過ごさせてしまったこと。

何で子供にこんなことをしなくちゃいけない?

私のせいだ。私が断る勇気がなかったから。

帰ってきて、子供に授乳しながら泣きました。

思い出したくない記憶です。


これに加えて、育休中、会社の通信教育も勧められました。

それは1年も提出期限があるからいいか…と思い渋々受講しましたが、それすら辛かった。

提出ギリギリでした。

その時も最初は受けたくないと言いましたが、育児休暇の人は皆やってるよ、と半強制。

夜泣き対応をしながらうつらうつら、ほぼ頭に入っていない、やっただけ。意味を感じませんでした。



もちろん、寝不足なんのその、やる気満々の鉄人ような方に支援が広がるのはいいことだと思います。ヘルパーシッターをフル活用できるお金の余裕があったり、子供がすごく育てやすいタイプだったりと、条件が揃っている人なら、育休中に資格をとることも不可能ではない。



だけど、育休中にスキルアップすることが当たり前になって、当時の私のように、それを強要されるようになったら?

世の中的には母乳育児を推進しているのに、お乳を欲しがる子供に、何時間も我慢させて、外部会場で受験することを当たり前にする矛盾。

若い世代では、祖父母遠方夫激務、ヘルパー雇う金銭の余裕はない人の方が多いんじゃないでしょうか。

なのに、この人は資格取ったのに、あなたは無理だった、無能だから評価はしません、なんて社会になったら?


子供の育てやすさも、置かれている環境も千差万別。

育てにくい子だと、父親が育休取ってみっちり2人で子育てしたって辛いです。

うちの第二子がまさにそれで、夫も精魂尽き果てて、もう一生子供はいらないね、と2人で話すほど。

第二子で試験や通信教育を強要されたら確実に単位を落としたと思うし、さらに病んで自傷に走った可能性もあります。


あと、これは男性の育休奨励政策の一環なのかもしれないですが、ただでさえ日本の男性、

とるだけ育休

が問題視されているのに、こんなの奨励したらここぞとばかりに家事育児しないですよね。

私の周りにもいました、奥さん里帰りするのに1ヶ月育休取る男。

この男、奥さんの実家についていくのかと思ったらそんなこともなく、独身生活を1ヶ月満喫すると息巻いてました。

資格取ろうかとか筋トレしようとか言ってたなぁ。

趣味の山登りに行くんだそうです。

日頃から共働きなのに家事何もしなくて、ゴミ捨てだけでやった気になる典型的なダメ夫でした。

ほんと許せなかったです。

勿論、奥さんと二人三脚で頑張る育休パパもたくさんいると思いますが、男性は女性と違ってどうしても当事者意識は持ちにくいですからね。

家事育児何もしない夫に悩むワーママの多さを見ても明らか。



結論、私はこの政策よりももっと先に解決すべき課題があると思います。

学び直しを奨励したいなら、もっと産後のママパパが気軽に子育てを外注できるシステムを作るのが先かと思います。


政治の話はセンシティブな話題なのであまりしたくないですが、これだけは書いておきたかった。

お目汚し失礼しました。














以下は、今回の学び直しとは関係のない経験談の続話と、思い出話です。





私の経験談ですが、会社が悪いと思われるかと思いますが、全てがそうではありません。

上司と先輩に恵まれなかった、というほうが正しいです。


この会社、おそらく日本で知らない人はいない大企業でした。

当時から女性登用、女性管理職を増やすことを目標に掲げており、終身雇用をいまだに守り続けている会社でしたので、産後も働きやすい職場づくりに一生懸命だったと思います。

組合も強かったので、辞めた今考えてもホワイト企業だったと思います。

ただ、元々男の仕事、というイメージが強いので、女性社員が少なかった。全体の3割くらいだと思います。

仕事内容がハードなので、どうしても女性が定着しない。

結局出世している女性は、独身、子供のいない方、子供はいるけど祖父母に全てを任せている方ばかりでした。

あ、旦那さんを主夫にしてる方もいたな。

カッコいいですよね。


大きい会社なので、職場も細分化されており、どれだけ会社が制度を整えても、結局現場の上司、一緒に働く人の理解力次第というところもあったと思います。


私の場合、妊娠時はパワハラがひどい職場で、上司も共犯か見て見ぬふりという、最低な環境でしたので、こんなことになってしまったと思います。

会社の人事も、私の職場が悪い環境であると気づいていたようで、私が育休から帰ってきて半年後、上司たちと職場の癌化していた先輩たちが異動させられました。


そのあと来た上司たちは本当にいい方ばかりで、私もようやく希望を持って働き始めることが出来ました。

私が子供の発熱で抜ける時にも、上司が快く送り出してくださって、職場の同僚もみんな優しかった。

私の仕事を引き継いでくれた方に謝罪すると、

子供が熱出すのなんて当たり前なんだから謝っちゃダメだよ!俺残業代稼ぎたいし気にしないでいいんだから!

と笑って言ってくれる方ばかり。

みなさん自分の用事があっただろうに、本当に有り難かったです。


半年前までは嫌な顔されて、仕事の穴埋めさせた人に謝れと叱られ、発熱で抜けるたびに、菓子折りを職場に持って行きました。

妊娠中は、つわりで気分が悪い中、向こうで話している先輩から、役立たずがいるから仕事が大変だなぁと、聞こえるように嫌味を言われた。

妊娠は病気じゃないんだから、としょっちゅう言われた。

重いものを持っていても無視。

先輩が見てない隙に、同期だけがこっそり助けてくれました。


同じ会社でも、一緒に働く人が変わるだけで、全く違うと学んだ経験です。


新しい上司に、昇給試験を受けないことが会社の意向に逆らうとは本当のことなのか、尋ねてみました。

そしたら、全然そんなことないと。

新しい上司は総務、人事出身の方でしたので、間違いないと思います。

育休中に受けられる人の方がレアだよ!

それはたぶん、試験受けない社員がいると自分たちが色々聞き取りされるのが嫌で、あなたに強要しただけだよ。

この職場は腐った人間ばっかりだって有名だったからね。

そんなとんでもない人間たちは2度と帰ってこれないからもう安心してね。

と言ってもらえました。

事実、パワハラ時代の上司はグループ会社に出向させられて終わり、先輩たちも今現在、僻地か出向のままだそう。

この上司には本当にお世話になって、辞めた今でも連絡を取るし、大好きです。


子供が少し大きくなって、生活に余裕が出てきてからは、私も色々自己啓発に取り組みました。

資格取得、希望研修。

育児中の女性社員として、セミナーや社内誌で経験談を発表したり。

でもこれは、私の第一子が比較的体が丈夫であったこと、夫が仕事をセーブしやすかったからこそ出来たことで、誰にでもできることじゃないと思います。

事実、私は働き詰めで体調を崩しました。


結局、出世するためには、私の能力、キャパシティではストレスを溜めて子供を犠牲にすることになる。

当時はリモートワークなんかなかったので、東京の満員電車、出退勤だけでへとへと。

転勤の多い職種なので、場所によっては通勤だけで片道2時間かかる。

朝7時半〜19時半まで子供は保育園。

そこから作り置きのご飯を食べさせて、22時前後に寝かしつけ。

何も子供にしてあげる余裕はない。

休日は溜まった家事、ご飯の作り置き、自分の勉強で、習い事なんてさせてあげる時間もない。

親の二人三脚で中学受験に挑めるか?

これで2人目が産まれたらもう無理じゃないか?


そう自覚して、退職して地元に帰る選択をしました。

結局、女性が子育てして出世もする…というのは、一部の超人と環境に恵まれている人を除いては無理なんだなぁと思います。

マミートラックに乗ってのんびり働くならいけると思いますが、私の性格ではそれは無理でした。負けず嫌いだし、イライラして夫と子供に当たるのが目に見えていたので。

夫を主夫させるのも無理でした、我が夫は勉強なんてしたことない人間なので、受験対策なんて絶対無理…


今は、親の近くでのんびり働けて、張り合いはないですが平和な日々です。

子供に習い事を沢山させてあげられるし、向き合う時間がとれるのは有難い。

そのうち下の子が大きくなって暇ができたら、色々資格をとろうと模索中です。


国さん、支援してくれるなら、子供がある程度大きくなった主婦層の応援をよろしく、という気持ちです。

湯水のようにかかる教育費を稼ぐため、中高生以上の主婦は働き口探してますよ。

働きたい、資格取りたいと思っているアラフォー女性多いですよ。

でもブランクがあるから雇ってもらえない。

そのへんを解決してよ〜

なんてね。

とにかく早く下の子よ、大きくなってね。