好きなダンサーについて書いてみようと思います。まずはこの方からお願い


シルヴィ・ギエムは100年に一度出るか出ないかのダンサー、という言葉はこの人のためにあるのだなぁという人です。

本当にカッコいい。

生まれ変わったらギエムか椎名林檎嬢になりたい...というのが私の願いですお願い


しかしこの写真...ノーメイク?キョロキョロ


手脚が長〜く、細〜く、柔らかい!!そしてあの足の甲と来たら。

すごーくはっきりした強い性格の方だと思うのですが、同時にチャーミングな面もあり、バレリーナという概念を覆した人です



彼女が異常に柔軟性があるので、その後のバレリーナは180度脚を上げなくてはいけなくなり、背が高くなくてはいけなくなり、細くてサヤインゲンか?という体型がバレリーナの主流になりました。






私は小さくて可愛らしいバレリーナさんも好きなので、一様に165センチ以上でないとプロになれません、という風潮は残念なのですがショボーン










で、比べるのもおこがましいのですがびっくり私は生まれつきたまたま足の甲が高くて、そこだけ!なんちゃってバレリーナっぽい足の甲をしているのですが、この甲が出てるって、先生にも(ここだけは)ほめられて、時には羨ましがられるのですが(私は先生のバレエ技術と体のラインと美しさが欲しいですよ...)全然生かせてなくて、多分引き上げと足裏の強化が全然足りない〜ガーンためか、むしろポワント履いた時なんかバランスを取るのが難しい...気がするんですけど。多分軸を取る場所が間違ってるんだろうなぁ。




ギエムほどの甲が出た足を支えるのってめっちゃ大変だと思います。


でもあのような甲の持ち主が、正しい方向でトウシューズを履くと本当に美しいですよね。ギエムは中でも最高級です。



筋肉モリモリ!!

彼女のバレエを初めて観たのは言わずと知れたベジャールの「ボレロ」で、私は本当に体に電気が走るってこういうことなんだ、という経験をしました。


生まれてこの方、あのような体験をしたのはあの一度きりです(恋愛で、とかじゃなくてちょっと残念ウインク)。ビリビリ!!ビリビリ!と突き上げるような衝撃を受けました。席も舞台から遠かったのに、ぶおん、ってギエムから熱風が吹いてくるって感じで。


彼女は生贄で、支配者で、神で、悪魔、鬼でもあり。凄かったなぁ。


名作バレエ漫画「SWAN」で、主人公の真澄ちゃんが「ボレロ」を見せられて、衝撃を受けるというシーンがあるのですが、本当にあれ、です。







©️有吉京子大先生


有吉京子大先生は、おそらくジョルジュ・ドンの「ボレロ」を観て、この衝撃を受けられたのだと思いますが、本当にこれでした。私の生まれて初めてのスタンディングオベーションも、この時です。いてもたってもいられなくなった。






そして、その後も何人かのダンサーの「ボレロ」を観たのですが、この衝撃は訪れませんでした。


ギエムの引退公演の時は「ボレロ」のチケットが取れなかったのですが、ある意味良かったかもしれない。今思えば。


あんな人生最高の素晴らしい記憶を薄めたくないので。


50歳でスパッと引退したのもカッコよかったなぁ。

今でも時々インスタとかで動画を観ますが、知らずに観て、うわ、誰?と思ってしまう。すんごいな〜と思います。アスリート系バレリーナの先駆けでもあると思います。体操選手だったそうですので。















身体能力だけでなく、「マノン」なんかを観ると、叙情的な表現も素晴らしいです。


本当にカッコいいバレリーナです。



家宝のサイン入りTシャツ。とても着れず、引き出しにそっとしまってあります。