​違和感の理由

彼との関係性がイマイチ分からないまま【次で最後にしよう。ちゃんとお別れをしよう】と決めてからまた会う事になりました。


今度もまた私の街に会いに来てくれると言っていたのですが【いつも来てもらってばかりで悪いから中間の街で会おう】と提案してドイツだけどルクセンブルクと私の街の間ぐらいの観光地で会う事に。


朝から待ち合わせて一緒にロープウェイに乗ったり街をぶらぶらしながら【本当に今日でお別れにして良いのか】を自問自答しながら観光。 


お昼の時間になりカフェでランチがてら休憩する流れに。


【言うならここかな…】と決意をかためる私。


ご飯を食べ終えて食後のコーヒーを飲みながら【次はルクセンブルクにおいでよ!僕が案内してあげるから😊✨】とキラキラした笑顔を向けてくる彼。


うん、言うなら今しかない…と思い


あのね…言わなくちゃいけない事があって…あなたの事は素敵だと思うし、あなたはほんと何も悪くないんだけど…ごめんなさい。今日で…今日が会うの最後になる。


みたいな事を伝えました。


その瞬間彼の顔がどんどんと戸惑いと悲しみと怒りと絶望と…様々な負の感情を抱いていくのが分かりました。


そしてその表情のまま彼は口を開きました。


何でだよ!僕はもうこれ以上1人で居たくないんだ!1人で旅行するのも1人でご飯を食べるのにももう飽きたんだ!一緒に旅行してよ!一緒にご飯食べてよ!何がダメだったのか教えてよ!


と、声は荒げないものの取り乱した子供の様に私に必死で訴えかけてきました。


その瞬間に違和感の理由が分かりました。


あぁ、そうか。彼は私に興味があった訳ではないし、私に対して恋愛感情を持っていた訳ではないんだ。彼は自分が1人で居たくないから私と過ごし、1人でご飯を食べたり1人で旅行したくないから私と親密になろうとしてただけなんだ。これから先一緒に居てもきっと彼は自分の事しか見てないし、自分の事しか考えないんだろうな。だからそういう自分本位な感情が垣間見れて蝋人形にされる様な予感を感じ取ったのかもしれない。やっぱりお別れする事を決めて正解だった。


そう感じました。


例えばその時に


【僕は君と過ごす時間がすごく楽しいしこれからも一緒に色んな所に行ったりしたいって考えていた】


みたいな事を言ってくれていたら


【あぁ、ちゃんと私の事を見てくれていたんだな】


って思えたかも知れないけどそうじゃない。 


彼には【自分が1人で居たくない】と言う理由があるだけで別に相手なんて誰でも良い。


私は、私の事を大事に思ってくれる人と有限の貴重な時間を一緒に過ごしたい。


こうしてルクセンブルクの王子様の様な彼とは終わりを迎えました。


彼は今頃どうしているのかな…


ちゃんと【この人と一緒に過ごしたい】と思える誰かと出会えていて一緒の時間を過ごせていたら良いな…と遠い日本から彼の幸せを願うばかりです。


では今回も最後までご精読頂きありがとうございました😊✨