「あ、君ら?」
声をかけてきたのは、関西人風のおじさんでした。
その人が、僕らを電話口で面接し、雇ってくれた山口さんでした。
「二人できたん?」
「はい。」
僕らは、多少緊張しながら答えました。
「じゃ、寮に案内するわ。」
山口さんが歩きだし、僕らは荷物を持って、彼の後に続きました。
ついてみると、
そこは古い民家でした。
平屋で、広く、言っちゃ悪いけどお化け屋敷みたいな、
おじいちゃんの家みたいな家でした。
お風呂はシャワーのみ、
トイレは和式でした。
「布団は、これ使って。」
布団を押し付けられ、僕らは唖然としていました。
「じゃ、荷物整理しといてな。」
山口さんは、去っていきました。
広い家に2人きり、、、、、
と思いきや、奥から人が出てきました。
「あ、今日からですか?」
「は、はい。」
「スタッフの下田です。よろしくお願いします。」
真っ黒に焼けた、関東人、下田が挨拶してきました。
なかなかのイケメンです。
「よろしくお願いします。」
僕らは自己紹介をしあいました。
下田に話を聞くと、この寮に住んでいるのは、僕らをぬいて3人。
今仕事に出ているスタッフがあと2人住んでいるんだとか。
「じゃ、俺買い物行くんで。」
下田が買いものに出ていきました。
静まり返る古い民家。
やっと二人きりになった僕ら二人、顔を見合わせました。
「おれ、無理かも。」
連れのボーが言いました。
僕も同じ気持ちでした。
沖縄移住奮闘記 続く。