刑法

 

■不能犯

 

実行行為とは、社会通念を基礎とした違法有責行為類型たる構成要件該当性の問題である。また、行為は主観と客観の統合体である。

そこで、一般人が認識し得た事実に加え、行為者が認識していた事実を基礎し、行為時に立って、一般人の観点から、構成要件的結果発生の現実的危険性がない場合には、不能犯となり実行行為が認められないと考える。