葉に白い粉がついています。何でしょう? | 自園自作 およしの庭

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葉に白い粉がついています。何でしょう?

5月を過ぎて、若葉が綺麗な新緑の時季から、梅雨時になるとよく、問い合わせを頂きます。

葉の表面に小麦粉をまぶした様な白い粉状または、カビ状なものが見られる場合、

一番、疑わしいのは「うどんこ病」です。

ポツポツ…粉をまぶした様な状態が、拡散し、やがては葉全体に粉状の菌が広がります

病斑は葉裏にも広がったり、裏側には、わずかに褐色を帯びたりします。

経過していくと次第に、所々、白く粉状のカビがはがれ落ちます。

(そこに黒カビが寄生する場合があります。)

更に経過すると、カビがはがれ落ちた病斑には黒い変色部分が残ります。

菌の種類によっては、褐色から、紫褐色~黒褐色に菌そうが広がるパターンもあります。

葉は、枯死せず、表面にはびこった病原菌は、表層細胞から養分を吸収して生活し、

褐色・黒色の小粒物を形成し、冬季は新芽や枝などに潜伏して、翌春の若葉を待ちます。

そして、来年の梅雨時には、これが第一次発生源になります。

夏の高温時には、活動が鈍化しますが、秋に再び盛んになる傾向があります。

この病気で樹が枯死するには至りませんが、葉が変色し、丸まるなどして

鑑賞性は著しく、美観を損ねます。

また、健康な葉が育たないために樹勢が衰えていく事になります。


要望するには、風通し、日当たりを良くすることです

相手は「カビ」ですから、モアモア、ジメジメ…カビが好む条件を揃えない事です。


薬剤で予防する場合は、2-3月頃に「石灰硫黄合剤(60-80倍)」を散布します。

これは、カイガラムシなどにも有効です。


発病後、連年発病している場合は、

トリフミン水和剤(2000-3000倍液)、モレスタン水和剤(3000倍液)、

バイレトン水和剤(500-1000倍液)等を2回/月位の割合で散布します。

これらの薬剤を交互に使用するなどして、単一薬剤の連用はさけましょう。


他の病気を併発している場合は、「トップジンM(1000-2000倍)」を利用されると良いかもしれません。


市販薬剤といえど、取扱には充分、ご注意下さい。

使用上の注意・説明を守り、ご使用下さい。


治療には、時間と根気が必要です。早期発見、早期治療が大切なポイントです。