「仕事がおもしろそう」? | キャリアデザインのススメ

「仕事がおもしろそう」?

先頃日経の就職人気企業ランキングが発表されました。“ザッツ・コンサバティブ”というのが第一印象です。


好況で採用枠が増えると、保守化傾向が強まるのは、今に始まったことではありませんので、ランキング上位企業についての分析は差し控えますが、興味深く思ったのは、就職先を選ぶ理由としてトップにあげたのが、「仕事がおもしろうそう」だった点です。


昨年ぐらいまでは、こうしたお堅いランキングにも何社か新しい業態、ベンチャー色の強い企業等の名も、業種別ではチラホラ挙がっていましたが、今年はほぼ皆無。なのに選択理由は「仕事がおもしろうそう」とは是如何に、という感じです。


アンケートの取り方にも問題があるとは思います。しかし昨年もその傾向がありましたが、「志望企業」と「志望理由」にあまり相関が見出せないこの状況は、急激な売り手市場化による、就活学生の「思考停止」ぶりを顕著に物語っているように感じます。


これからベンチャー企業の採用をサポートする立場の人間としては、かなりブルーになるランキングですが(笑)、「会社と個人の価値観のバランス」「どんな人と一緒に仕事をするかという日常環境」など、仕事をしてみて初めて実感する「職業観」にイマジネーションを働かせて会社選びをしないと、「3年で3割」どころか「3年で半分」ぐらいのミスマッチが出ても不思議じゃないと感じました。


2008年新卒就活戦線は、色んな意味で「エライこっちゃ!」の予感がします。