毎月のお楽しみ。

 ドラマーの青木襄児氏が主催するマンスリージャズライブ。

 この4月は会場が榛名山麓珈琲ギャラリーという、大和屋珈琲という巨大な珈琲豆店さんの元社長さんが開いた、喫茶店というにはすごい、まさしくギャラリーが会場。中は数えきれないほどのミルからポットから、アナログレコード、CDが壁を多いつくし、私のような素人にはわからないが、だれがみてもすごい、オーディオ機器や、巨大なスピーカーが林立している。

 テナーサックスの「岡田嘉満」さんをリーダーとし、ベースは大ベテランの大物「ジャンボ小野」さん、注目の若手ピアニスト「井口大夢」さん、ドラムスは主催者の青木さんである。

 いつも、日曜夜のちぎらホテルでお酒を飲みながら、本物のライブハウスでのjazzを知らない私は、ライブハウス感を味わうだけでも幸せなのだが、今回はSunday・afternoonのPM3:00開演。お酒はなし、という何とも健全なコンサート。

 12月のマンスリーライブで、石井早苗さんのボーカルを初めて聴きに来たのが、この珈琲ギャラリーに初めて来たときだった。

 いつも、マンスリーライブは満員御礼なのだが、今回は満員を通り越して、通路から玄関入口そばまで椅子が並んで何とか収容しきれたほどの大盛況。お客さんも、20歳代から、人生の大先輩的なみるからにおしゃれな御高齢の方もたくさんに層が分厚い。

 井口さんも若手のエースだそうだが、岡田さん、ジャンボ小野さん、青木さんが井口さんを見守るまなざしが優しく暖かくて、場の雰囲気を形づくっている。

 リーダーの岡田さんも、各プレイヤーがアドリブソロをするときは、その都度、ステージの横へ行って、お客さんに見えやすいように気をくばりつつ、自分もスイングしているのが何ともほほえましい。

 ジャンボ小野さんは、語れば面白いのだが、いるだけでも存在感がある。いわゆるオーラが出ている。先月は稲葉国光氏だったが、少し若いころは、ジャンボ小野氏のような感じだったのか?と勝手にイメージしてしまう。ベーシストは絵になるのだが、小野さんの「絵になる」レベルは強烈だ。

 ドラムスの青木氏の演奏は毎月聴いているのだが、前回と今回は、ソロのアドリブパートが激しい気がする。すごいのである。表情には出さないのだが全身全霊というありきたりの言葉しかでないが、だれが聞いてもすごい。

 自分が気付かなかっただけなのか、青木氏は何年もマンスリーライブを主宰しているのだから、以前から変わらないのだろうが…。自分も、10回目のマンスリーライブで、やっと、青木氏のドラムスをしっかり聴けるようになったということかもしれない。しびれた。

 帰りに、サックスの岡田氏のファーストアルバムを買ってサインをいただいた。

 サックスのかわいいイラスト付き…大事にしますね。