命はくり返されるのか(1) | 楽しく生きていこうよ

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人生には年齢につれて悩みがつきもの。僕は自分の心身を痛めながらも楽しく乗り越えてきた。そんな体験がだれかのお役にたてば・・・ブログではそんな考え方のヒントをお届けします。

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人生を変える『キッカケコトバ』
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前沢しんじ 2023/7/25(火)〔第1592号〕








●8才のころ死別した母。

その面影は少しだが、鮮明だ。




やがて男は成人して結婚した。

長男に続き、長女が生まれた。




自分が男兄弟ばかりで、

父ひとりの親に育てられたこともあり、

待望の女の子。嬉しさはひとしおだった。

とても優しい子に育った。



やがてその長女が結婚して

 

4人の子供に恵まれた。

男は幸せだった。



幸せな日々は長く続いた。




年をとって80を過ぎた頃、

 

男は脳出血で倒れ、

三日間意識不明だった。




目を覚ました。




ベッドの脇にいたのが母だった。

あの幼いころ死別した母。




「え?・・お・か・あ・ちゃ・ん?」



おかあちゃんは微笑んでいた。



「オレは死んだのか・・」




目を閉じた。



母に会えてうれしかった。





・・・・・





『おとうちゃん、おとうちゃん』



『おとうちゃん、わかる?』



『おとうちゃん、目をあけて!』



『おとうちゃん・・』




そんな呼び声でふたたび目覚めた。





目をあけたら、そこにまた母がいた。





より鮮明に、あの幼いころの記憶のままの、

8才のころの母が。





その母が言った。


『おとうちゃん、わかる?』


『のりこ』


『のりこ、やで』




そこにいたのは、

 

まごうことなき、まな娘。

いつのまにか亡き母

 

そっくりになっていた娘だった。






男はみたび目を閉じた。

想い出の母を瞼に焼きつけるように。









●暑い日が続いています。

みなさん、お気をつけて。




それではまた。










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