さっき、「NHKスペシャル“マネー資本主義”第4回 ウォール街の“モンスター” 金融工学はなぜ暴走したのか」の再放送を見ました。
金融工学の欠陥については以前から思うところがあったんだけど、新たに解ったことが一つ。
理科系の科学者に金融なんて扱わせると、生臭い人間の心理って要素がキレイに欠け落ちるのね。
それと、視野が狭いから、あらゆる状況を想定してない。
具体的にいうと、ネタ元のサブプライムローンそのものが毀損していった場合なんて、金融屋なら真っ先に考えることが、彼らの金融工学に組み込まれてなかったってこと。
前提条件(根幹を成す誰かの借金)の時系列的変化という軸を基幹パラメータに組み入れることで、ある程度のクライシス対応はできるようになるのに…。
後は、原子炉の暴走のような人心のパニックが起こった場合を想定した、歯止めの設定。
一言で括ってしまうと、理数的才能を開花させた世間知らずの秀才達に、現実社会が振り回されてしまった。
その総括や反省を生かした次世代の金融工学を模索することもなく、ネタを天変地異などの保険のリスク分散に矛先を替えて同じ手法で金融商品を生み出し続けてるのが、何とも不気味…。
ウォール街の中核を担っていたあるおじさんが、イヤになって牡蠣の養殖業者になってた。
虚業から実業への正しい転身のようにも見えるけど、これも儲けるだけ儲けて責任を放棄したと言えなくもない…。