公開日: 2023/1/20
タイトル: Bats Use Death Metal ‘Growls’ To Make Social Calls
ポッドキャスト: Science Friday
記事/原稿URL: 

 

概要:

コウモリは音の反射で位置を把握するエコーロケーション(反響定位)を使うことで有名だが、この超音波は喉頭内、声帯の薄い膜を高速振動させることにより出されている。今回南デンマーク大学の研究により、コウモリが声帯上部にある仮声帯を使って1kHz~の低周波音を出し、巣を出入りする際等の仲間とのコミュニケーションに使っていることがわかった。この仮声帯の使い方はデスメタルや様々な民族の喉歌にも共通している。コウモリの音域は超低音から超高音まで7オクターブにもなる。まさに発声のプロだ。

コウモリがエコーロケーションを使うには声帯周辺の筋肉を高速で動かす必要がある。筋肉の速度では哺乳類一だが、狩りには特にスピードが求められ、例えば北米でよく見られるBrown Batは1秒に200回鳴くことができる。

広い音域を持つ動物は他にもいる。同チームはクジラの研究も行っており、近いうちに研究結果を発表する予定だという。

 

---

あの小さな体で飛びながらデスボイスを出しているところを想像したら、自分も練習してみたくなった。自然界は驚きに満ちている。