公開日: 2022/01/28

タイトル: The Spider-Man Problem

ポッドキャスト: Planet Money

記事/原稿URL: 

 

概要: ソニーは俳優を替えタイトルを替えなぜそんなにスパイダーマン映画を作るのか。作らなければならない契約だから!
映画化権をキープするためには、"Sony must commence production on a new 'Spider-Man' film within three years, nine months and release it within five years, nine months after the release of preceding picture." 映画公開後3年9か月以内に新しいスパイダーマン映画の製作を開始し、5年9か月以内には次の映画を公開しなければならない、と定められている。

 

またこの契約はもう1つの課題を生んだ。スーパーヒーロー映画がお金になると知りマーベルも製作を始めヒットが続いたが、自社のキャラであるスパイダーマンを登場させられないというジレンマがあった。ソニー側もこの売れっ子キャラの世界をこれ以上どうにも広げようがないという悩みがあった(2014年のハッキング事件で内情が色々漏れた)。ファンもスパイダーマンの参戦を待ち望んでいた。そこで奇跡的な契約の見直しが行われ、スパイダーマンがマーベル映画に、マーベルヒーローがスパイダーマン映画に出演できることとなった。業界におけるこのような大規模な知的財産の共有は珍しい。

 

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道理でスパイダーマン映画が尽きないわけだ。原作コミックのファンでもMarvel通でもなく、一映画ファンとしてスーパーヒーローものを楽しんできた身としては面白い雑学だったけれど、おそらくWikipediaの方が詳しく書かれている。ただこのポッドキャストで使われた"co-parenting"(共同養育)という言葉が高校生のピーター・パーカーにぴったりだと思った。

大人の事情はさておき、面白い映画を作ってくれるならいくらでも観に行きますよ!

色んなバージョンがあるからこそ、2世代3世代共通のヒーローとして家族で推すってこともできるんじゃないかな。