こころのおやつ -4ページ目

トラブル トラベラー ファイナル

今回の旅行での残りのトラブルはざっとこんなものです


・ハチに追いかけまわされる

・ジュースのふたが硬すぎて空かない

・エスカレーター、日本の倍の早さでびびる

・プラハのホテルにシャワーカーテンがなく苦労

・バスが止まらずタクシーのように手を上げて無理やり止める

・より上の階の部屋にチェンジしたものの窓からの景色が壁

・肉が硬すぎたのか、普段礼儀正しい友人のお皿から肉が飛んでくる


まあどれもかわいいものです


もちろんちゃんといい事もあったんです


・700億円の売値がついたというクリムトの「接吻」も見れたし

・ドボルザークの直筆の楽譜も拝んできたし

・宮殿や王宮など世界遺産も沢山訪れたし

・本場ウィーンでのコンサートも聴けたし

・写真もいいのがいっぱい撮れたし

・ウィーンでウィンナーコーヒーも飲めたし

・友人のやさしさや冷静さに感動したし


・規制のゆるい交通機関の監視をかいくぐり

移動の電車やバスはタダで乗れちゃいました



いや~、旅って本当にいいものですね

トラブル トラベラー 4

それは5日目、プラハでの出来事


有名5つ星レストランに予約電話を入れることになり

公衆電話を探していた


私の手持ちのコインはなく、友人のなけなしのコインを使用することに


コインを入れる → 反応なし → 受話器を置く


しかしコインが戻ってこない

見るとコイン投入口にコインがひかっかっている

どうがんばっても取り出せない


しまいには友人が歯科医院の診察券をとりだし

起用に入れたり出したりし始めた


この行為、見覚えがある

そうだ、投入口しかない貯金箱からお金を出したいときに

こんな風に紙を切って使ったことがある


うまいこと紙にコインを乗っけて、そっとひっぱり出すのだ


何度もトライしたことで診察券の角は曲がってきている

チャンスはあと3回というところか


がんばれ診察券!意地を見せろ!あとちょっと!

2人の意識は診察券に集中


やがてコインは無事救出され、九死に一生を得た


結局「電話をかける」という最終目的は解決していないものの

2人とも達成感と幸せな気持ちでいっぱいだった


遠い外国で私たちは何をやっているのか

その後反省会をすることになる



次回へつづく

トラブル トラベラー 3

夕食後花火を見ようと展望台へ向かい

花火がはじまった直後悲劇が訪れた


いきなりの砂嵐のあとに、バケツをひっくり返したような大雨


かろうじて屋根のある場所に退避していたものの

横殴りの雨が襲ってくる


せいぜい一坪ほどのそのスペースに20人近い避難民が集まり

力ない私はどんどん外側へ追いやられ


最終的には、皇帝ペンギンの冬越えのような格好となり

私がその一番アウトラインをかためる形となってしまった


もう背中半分びしょぬれで、滝に打たれたあとみたいになっている


皇帝ペンギンは交代制で一番厳しいアウトラインを受け持つらしいが

ここではそんなルールは存在しないようだ


そうこうするうちに心身ともに限界がきてしまい

「○○さーーん!!!」と友人の名前を絶叫すると


遠くインラインに友人の姿が

しかも知らない外人に守られ、笑顔までこぼしているじゃないか


ああ、あれが勝ち組ってやつか


私のびしょぬれの姿と発狂寸前の表情を見てとった友人は

私とともに雨の中走って近くのヒルトンホテルにかけこみ


親切にタオルまでもらってきてくれた


ホテルには同じように避難してきた観光客が

避難民のように集まっている


帰国後調べたところ、この嵐は

死者4名、負傷者400名、倒木1000本という大嵐だったらしい


ここまでのトラブルが起きれば

あとは平穏無事に旅が続けられるだろう


そう思った私たちの予想は甘かったのであった



次回へつづく

トラブル トラベラー 2

ブダペスト2日目に事件は立て続けに起きた


前日と同じ服、ほとんどスッピンででかけた私たち

駅のホームへ着くとちょうど電車が停車していた


乗り込んでみると、どうやら様子がおかしい

乗客は私たちしか乗っていないし

ホームの反対側に人が待っている


扉が閉じ、パッと電気が消え暗闇になったとたん

この電車が車庫行きの回送電車であったと気づく


友人と暗闇の車内でうろたえていると

この哀れな東洋人を偶然発見してくれた外人が

車両前方に向かってなにか叫んでいる


それでもなかなか扉は開かない

どうか世界中の元気玉をこのおじさんの声帯に届けて!


どうやら祈りは通じたらしく

扉は開き、なんとか脱出することができた


この日はブダペストの祝日

各地でダンスショーや、セスナによるアクロバットショーなども見れ

今までのハプニングなど忘れてしまうほど楽しめた


「なんか夜に花火やるって書いてあるよ。ついてるね~」

ポスターを見て友人がうれしそうに言った


この花火こそが悪夢へのファンファーレになろうとは

知るよしもなかったのであった



次回へつづく

トラベル トラベラー

時差ぼけで朝方うとうとし始め

起きたら加山雄三がサライを歌い、アンガールズがゴールしてました



今回の旅行はまさにトラブルトラベル


ロストバゲージからはじまり

電車に閉じ込められたり、スコールの直撃にあったり

避難民体験をしたり、公衆電話にコインが飲み込まれたり

ジュースのふたが開かなかったり、ハチに襲撃されたり


とても一回では書ききれないので

何回かに分けて書きつづろうとおもいます



まず到着したのはハンガリーのブダペスト

空港で私たちの荷物が待てども待てども出てこない


荷物出口のシャッターが音もなくしまり出すのを

友人と呆然と見つめるなか、ロストバゲージだと気づく


聞けば、荷物が届くのは次の日の昼だという


化粧品も着替えもパジャマも日焼け止めも帽子もカメラも

全部機内預け荷物の中だ


生命線を断ち切られてしまったも同然

もう頭の中は真っ白

私同様、友人も白目がちに口をぽかんと開けていた


アメリカのドラマ「ロスト」で主人公ジャックが

パニックになったら心の中で「1,2,3,4,5」と数え

5秒間だけはパニックに身をゆだね

5を言い終わったら冷静になれ、と言っていた


まさか遠くハンガリーでこれを実践することになるとは


どうにも現実が受け止められず

結局4回くらい「5」まで数えてちょっと冷静になった


仕方がないので夜は下着で寝て

翌日は同じ服、さらにほとんどスッピンで行動する羽目に


本当の悲劇は

実はこのあと2日目に起こることになるのです



次回へつづく

アデュー ジャパン

いよいよ明日、というか日付的には今日から1週間

オーストリア・チェコ・ハンガリーへ脱出です


毎度のことながら

出発前の段階で荷物がパンパンになる


友人に検証してもらったところ


・絆創膏は一箱もいらない

・寒い日用、暑い日用の2パターン洋服を用意する必要はない

・帽子は3個の中から一個に絞りなさい

・小さいデジカメ、大きいデジカメ、どっちかひとつだけにしなさい

・向こうでは使わないんだからケータイの充電器はいらない

・辞書なんてなくてもなんとかなる


とのこと

ああ、たしかにおっしゃるとおり


言われるがままに泣く泣く荷物を減らし

なんとかこれでお土産スペースは確保できた


では行ってきま~す

マンジュウ コワイ

世の若者が、やれフジロックだ

やれサーフィンだと、夏を謳歌する中


わたくし先日落語を堪能してまいりました


老人と外人がごった返す中

浅草寺にお参りし、今半で豪華すきやき御膳を食し

目指すは浅草演芸ホール


なんでしょう、この感動は

私の知らない内にこんな世界が存在していたとは


世間の女性が軒並み

もこみちくんやら亀梨くんやらに熱を上げる中


私は三遊亭金馬にもうメロメロです

サイギ シン

曲がったことと、蝉の死骸が大の苦手なこの私


玄関先に蝉の死骸を発見


なぜ死骸だと思ったかというと

丸一晩ひっくりかえった状態で同じ場所にいたから


そのまま放置しても気持ちが悪いので勇気をふりしぼり

1年に一回使うか使わないかという

かわいいあひるのほうきを持って玄関へ


思い切り掃いたその瞬間


ジジジジ


すごい勢いで私の顔をかすめて飛び去っていった


人間というのは本当にびっくりすると

「ひぃ」と息を呑み、化石化するようだ


もう何も信じない

アルチュー ギワク

先週末、江戸川花火大会へ行ってきたときのことである


最寄の駅のデパ地下から、ペットボトル4本入りの袋を

友人と一緒に持って移動していた


お互いに負担をかけまいとちょっとヒジを曲げて持っていた


私は右手に、友人は左手に

結果的に最も筋肉に負担のかかる状態で歩くこと30分


会場につき、買ってきたお惣菜を紙皿にとりわけていると

友人の様子がおかしい


焼きそばを乗せた紙皿を持つ左手がぷるぷると震えているじゃないか

今にもこぼれ落ちそうなほどの振動である


ひとしきり大笑いしたあと、私もやきそばを食べようとしたそのとき

口元に運んだはずのやきそばが口にはいってこない


お皿から一口分のやきそばをお箸でつまみ

口元へ運ぶ途中に手が震えて、やきそばは徐々にこぼれ落ち

最終的にお箸には何も残っていないのである


おなかはぺこぺこなのに、食べられないつらさ


一緒にいた他の仲間達は大爆笑だが、こっちは真剣勝負なのだ


気になる異性がいたら取り返しのつかない日になるところだった

マッチ デス

先日テーマを「昭和」に絞ったカラオケで

友人が「ギンギラギンにさりげなく」を歌っていた


歌い終わると神妙な顔で

歌詞について語りだした


「ねえ、すごい歌詞じゃない?」


たしかにどこを切り取ってもすごい歌詞であることに

間違いないのだが、特に友人はこの部分に焦点をあてた


”赤い皮ジャン引き寄せ 恋のバンダナ渡すよ”


「引き寄せってことは、彼女が赤い皮ジャン着てるんだよ

赤い皮ジャン着てる女なんて、見たことある?

で、男がバンダナ渡すんだよ、雨の中で」


たしかにすごいシチュエーションだ

平成にはどうがんばったって浮かんでこない


昭和って偉大だ