大事にしたい繋がり | 019|まる・いち・きゅう

019|まる・いち・きゅう

丸い地球をまわりながら考えていることの記録

先月出張で韓国はソウルにいく機会があった。ソウルに行くことが確定した瞬間、あるご夫妻にメールを出した。韓国人のこのご夫妻とは11年前、とあるリゾートで会った。私たちは家族旅行、お二人は新婚旅行だった。当時私は中学生、弟は小学生だった。旦那さんが日系の企業にお勤めだったこともり、仲良くなった。当時は私もまだ英語が話せなかったので家族みんなで片言の英語を駆使しながら束の間の交流を楽しんだ。父はとても筆まめで人との出会いを大切にするので、その後毎年日本からカレンダーや小物を手紙とともに送り続けた。韓国からも二人から毎年小包が届いた。そんな二人との11年ぶりの再会。文通を通して知っていたが、二人にはもう10歳にになる息子さんがいた。出会った時にはまだ生まれてもいなかったその子が当時の弟よりも大きくなっていたことに、時の流れを感じた。折り紙が上手なとても聡明な子で、英語もすでに堪能だった。出張のスケジュールがきつきつだったので到着した日の夜の数時間しかご一緒できなかったが、焼肉をご馳走になり、弾丸市内観光した。奥さんはこれまで父が出した手紙をすべてとっておいてくれていて、見せてくれた。なかには弟が描いた絵なんかもあって、思わず笑ってしまった。帰国後私は早速折り紙をたくさん韓国に送った。先方からは「息子がとっても喜んでいます。新年のプレゼントを送りたいので、住所が変わっていれば教えて下さい」とメールがきた。


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さらに最近もう一つ、ふとした出会いを大切にしたいと思う出来事があった。先日ちょっとした旅をしたのだが、利用したのが乗り継ぎ便だった。経由地が比較的大きな空港で、ちょっとわかりにくかった。税関の関係で乗り継ぎであるにも関わらず荷物をいったん受け取って預けなおさなければいけなかったのだが、その際にやや心配そうな日本人ご夫妻の姿があった。私はその二人のあとに荷物を預ける手続きをしたのだが、係のおばさんに「あなた英語わかるんだから手伝ってあげなさいよ」といわれてしまった。私は元来非常におせっかいな性格なので、そういわれると無視できず、さりげなく近づいていって「あー乗り継ぎはあっちみたいですね。なんだか広くて困ってしまいますねー」と声をかけた(笑)そこから一緒にターミナルを移動することになり、お互い待ち時間が3時間以上あることがわかり、お茶をすることになった。お茶をしながら色々な話をし、とても楽しいひと時だったので、別れ際に写真をとり、連絡先を交換した。今朝、写真が添えられたメールが届いた。「覚えておられますか?トランジットの時にお会いした○○です」。また大事にしたい繋がりができた。