その日が訪れる100年ほど前から
この地球では燃料の枯渇が大きく問題となってきていた。
名だたる専門家たちが数々の有意義(と口々に言う)議論を重ねた結果
世界の誰もがやはりどうしようもないという結論に至ったその日
地球に神様の奇跡が訪れた。
その日ちょうど深夜24:00のこと、世界中のだれもが 明日になればいつも通りの世界が広がっていて いつも通りの世界の中で、いつも通りの僕たちは明日も退屈な小学校に行かなきゃいけないものだと決めつけていた
しかし、この一晩。
たったの一晩で人類は“いつも通り”という言葉の不確定さとその心もとなさを自覚させられることとなる。
その夜
希望と絶望、この二つの相対する存在が 同時に私達を襲った
その日僕たち人類は、永遠の供給を手にする代わりに一切の希望を失った。
のうのうと時を刻む僕ら
誰一人気づかせることもなく
その日地球は裏返った